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夏休みお天気フェア

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8月8日(水)、神戸地方気象台(中央区脇浜海岸通) で「夏休みお天気フェア」が開催され約150人が参加した。主催/神戸地方気象台 協力/日本気象予報士関西支部、 NPO兵庫県防災士会 後援/日本気象協会、気象友の会

これは、普段立ち入ることが出来ない現業室の見学や小学3年生から6年生までの子どもたちがお天気キャスターにチャレンジする人気のイベントで毎年夏休みに行われている。まず観測施設の見学では、庁舎の南側にある露場(※)と呼ばれる芝生の平坦地に設置された雨量計などさまざまな地上気象観測測器についての説明があった。

露場内には、開花日などを観測する生物季節観測(植物)のために定められた標本木 種類のうち梅や紫陽花、いろはかえでなど 種類があり(桜の標本木は王子公園にある)、この日はサルスベリが満開になっていた。また、ウグイスやあぶらぜみの鳴き声を初めて聞いた日、つばめやシオカラトンボを初めて見た日など生物季節観測(動物)も行っている。生物季節観測は全国の気象官署で統一した基準により実施されている。


いよいよ見学者一行は兵庫県の気象予報を発表している現業室へ。ここでは、観測当番者と予報官の2人ひと組で予報作業が行われている。観測当番者は観測データを基に低気圧・高気圧の位置や強さ、前線の位置などを図で示した天気図を作成し、予報官はその天気図や気象庁本庁のスーパーコンピュータで計算された多岐にわたるデータをもとに気象状況を把握し、毎日3回県内の予報や注意報・警報を発表している。 「このボタンを押せば警報が発表されます」という説明に見学していた小学生からは「えっ、押してみたいなあ」と声が上がった。警報が発表されると休校になることから、なるべく登校前に警報を出すようにしているとの説明に見学者は頷いていた。

そのほか展示・体験コーナーでは、スケルトンの雨量計が展示され、受水口に入った雨水をシーソーのように転倒する「転倒ます」により雨量をはかる仕組みが説明されたり、雨滴浮遊装置を使って雨粒の形を確認したりしていた。
垂水区から母親の森重旦子(あさこ)さんと参加した英敬くん(乙木小4年)史乃さん(同2年)兄妹は気象に興味があり、夏休みの自由研究テーマは英敬くんが毎日の気象観測、史乃さんは日時計という。英敬くんは「初めて参加していろいろなことが分かって驚きました。とても楽しくて良い経験になりました」と笑顔で話した。
神戸地方気象台では出前講座や見学も行っている。

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