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神戸星城高等学校コンピュータ部の山根理求くん 全国大会優勝

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神戸星城高等学校(須磨区緑が丘)コンピュータ部の山根理求くん(3年)が12月8日(日)、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)で開催された「第19回毎日パソコン入力コンクール全国大会」の数字・記号 高校生の部で見事優勝し、経済産業大臣賞を獲得した。

8月に名古屋で開催された「第33回全国パソコン技能競技大会」の情報処理技能競技でも個人優勝し、文部科学大臣賞を授与されておりダブルで大臣賞受賞の快挙を成し遂げた。

毎日パソコン入力コンクール大会は国がIT戦略の一環として開始し、老若男女問わず参加できる大会で、今年の参加者は6万人を超えた。全国大会に進めるのは14部門の上位10人のみで全体のわずか0.2%の狭き門となっている。

「全国大会の個人でダブル優勝というのは聞いたことがない」と話すのは顧問の延原宏先生。また「毎年12月に開催されるこの大会は、3年生にとって受験勉強で忙しい時期、優勝できるとは思っておらず、想定外だったので驚いた」 と喜びをあらわにした。

山根くん本人も「まさか優勝できると思わなかった」と話しながらも「2位に入りたいと思って練習していた」と大会への熱意を垣間見せた。2位とは60ポイントの差をつけて優勝し、同部門の4位から8位まで神戸星城高校のコンピュータ部の部員が独占した。

兄2人も同校の同部に所属していたこともあり「神戸星城高校にはこの部に入るために入学した」と話す。パソコンは高校に入ってから始めたが、運動部とは違い、皆んなが同じスタートラインに立つことができるのが魅力と礼儀正しくはきはきと話す。  延原先生は「普段は部としての朝練はないが、山根くんは朝練を欠かさず朝の部室のカギを開けに行く時間は『山根時間』と呼ばれていた」と山根くんの熱心な練習の様子を話す。放課後の部活終了の音楽が流れるわずか5分間で、通常は30分かかる表計算の課題をこなす。後輩の指導も丁寧で、腕に力が入り過ぎないようにすることや、本番を見据えた練習ソフトのやり方をアドバイス。

今大会同部門で個人5位に入賞した井勝玲奈さん(2年)は山根くんを「部活が終わっても練習していて、とても尊敬できる先輩です」。竹ノ内駿太くん(2年)は「人としてとても優しく、引退時の出し物ではコントで笑いをとる一面があったり、メリハリがあるところも尊敬できる」と話した。

今まで獲得した賞は数えきれず、さらに昨年末には文化やスポーツなどの分野で優秀な成績を収めた県内の私立学校生徒らに贈られる「マロニエ賞」を受賞。気持ちのいいあいさつで礼儀正しい山根くんの将来の夢は、地方公務員になって街の魅力をパソコンで発信していくことだと目を輝かせて話した。

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