編集記事

須磨区

神戸名谷ワークラボ AOZORA

記事 神戸名谷ワークラボ AOZORAのアイキャッチ画像

再整備が進む名谷を地域交流と仕事の提供で活性化 公民連携による職住近接オフィス 「ジョブシェアセンター神戸名谷」を設置  12月14日(土)、自宅近くで仕事ができる職住近接オフィス「神戸名谷ワークラボ AOZORA」(須磨区菅の台)がオープンし、開所式が行われた。

近年、共働き世帯の増加に伴い、通勤時間をできるだけ短くし育児や介護の時間を確保するために職場に近い場所に住居を求める「職住近接」の傾向があり、都心と比べて就業機会が限られるニュータウンでは若年世帯を中心とする人口減少が進み、著しい高齢化が進んでいる。そこで市は、名谷ニュータウンに再び若年・子育て世帯を呼び込み、かつてのにぎわいを取り戻そうと、平成30年3月末に閉園した旧市立名谷あおぞら幼稚園を改修し、カフェや家庭菜園、コラボレーションスペースを併設した公民連携による「神戸名谷ワークラボ AOZORA」を開設した。

2階オフィス

1階オフィス

1・2階の就業オフィスは「ジョブシェアセンター神戸名谷」と呼ばれ、市から委託を受けた人材派遣会社「パーソルテンプスタッフ」の西日本アウトソーシング事業本部(大阪市)が運営する。1日3時間から働くことができ、書類の封入れ作業や、データ編集入力業務、コールセンターなど名谷エリア及び近隣住民を中心に16歳から90歳まで約120人の雇用を目指している。

カフェのスタッフ

1階には菅の台ふれあいのまちづくり協議会が運営するカフェがあり、モーニングや日替わりランチ、人気のしらす丼などが楽しめる。カフェの隣にあるコラボレーションスペースはさまざまなセミナーやイベントを実施するエリア。地域住民の新しい交流や、IT関連や食育、健康など多岐に渡ったテーマで参加者のキャリア形成に繋がるような企画を予定している。2階オフィスからは隣接する菅の台小学校のグラウンドが見渡せる。

翔風高等学校太鼓部

左 和田孝雄社長と、
右 久元喜造市長

式典には関係者や地域住民ら約60人が集い、市立須磨翔風高等学校太鼓部よるファンファーレ(演舞)を合図にテープカットが行われた。パーソルテンプスタッフの和田孝雄社長は「働く場所の機会や喜びを提供し当社のビジョンである〝はたらいて、笑おう〟の世界を創っていけるよう取り組んでいきたい」とあいさつ。久元喜造市長は「何十種類とあるメニューの中から多様な働き方を実現し、全国的モデルとして大きく広げたい」と語り、菅の台ふれあいのまちづくり協議会委員長の福田豊さんは「若者世代が住みやすい街になるよう、その一助となり活性化を取り戻したい」と意気込みを語った。

ギャラリー展示

左から福田豊委員長、
渡邊孝子教頭、淺野あや校長

参加者は各施設を見学しカフェに用意された手作り料理を味わった。施設内のギャラリーには約50年前の名谷駅周辺やニュータウンの開発時の写真が掲示され、参加者は懐かしそうに目を細めて観覧した。

市立竜が台中学校の淺野あや校長は「将来ここで働く子どもたちを、しっかりと育てていける環境づくりを目指してほしい」と話し、菅の台ふれあいのまちづくり協議会委員の中山孝子さんは「全国初の試み。お茶を飲みに来てみんなで盛り上げたい」と笑顔をみせた。

カテゴリー