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多様な働き方応援シンポジウム「日本イーライリリー多様な働き方への挑戦」

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12月3日(火)に多様な働き方応援シンポジウム「日本イーライリリー多様な働き方への挑戦」が神戸クリスタルホール(中央区東川崎町)で開催された。 主催/兵庫県、兵庫県立男女共同参画センター、ひょうご女性の活躍推進会議  講演前に兵庫県内の女性の育成・登用や職場環境改善に取り組んでいる事業所を表彰する「第4回ひょうご女性の活躍企業表彰」が行われた。女性管理職の比率上昇など女性活躍のための制度が整っていることが評価され、今年度は三相電機株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社神戸支店、日本イーライリリー株式会社、モロゾフ株式会社の4社が受賞した。

表彰式の後は、日本イーライリリー(株)人事本部部長の安原菜津子さんを講師に迎え、講演が始まった。同社はアメリカが本社の製薬会社で、糖尿病分野ではトップクラスの国内シェアを誇る。神戸市に日本本社および製造施設、トレーニングセンターがあり本国以外では最大の支社である。2019年度版「働きがいのある会社」ランキングで13年連続ベストカンパニーに選ばれている。「当社がひょうご女性の活躍企業に選ばれたので講演を頼まれた訳ではなく、偶然なんです」と笑顔を見せる安原さん。阪神・淡路大震災で被災し、同時期に長女を出産し、産休、育休、短時間勤務を経験。

多様な働き方や女性が活躍できる環境には「社員一人ひとりの多様な価値観を受け入れ、活かすこと。これが社員と会社の成長に繋がる」というダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の考え方が重要と話す。2005年から始まった取り組みの歴史を実際にその制度を利用した社員の例を挙げ、どのように変わっていったか分かりやすく解説。2017年からは、コアタイムや在宅勤務の制限を廃止するなどハード面での制度改革を行っていることを紹介した。ランチョンミーティング「パパだって子育てがしたい」は、育児休暇を取得した際の男性社員の不安を話し合う良い機会となったという。

ワーキングマザーの忙しい1日をVRで体験したり、7㎏の重りをつける妊婦体験を男性社員に社内で行うなどのソフト面の取り組みも紹介。女性が入社後10年間でどのように生活が変化するかを考えた「ウィメンズジャーニーマップ」を作成、実際に経験した人と話し合う機会を作る。そして上司と話し合い、自分たちの会社で何を進めていくべきかを考える。社長がD&Iの重要性を語りトップの意識を変える、社員の自主的な活動も必要と締めくくった。  講演後は、参加者から「フリーアドレス制や在宅勤務の場合、上司とのコミュニケーションはどのようにとっていくのか」「若手社員の離職率が高い場合、どのような対策が必要か」などの具体的な質問に答えていた。

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