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垂水区

垂水のいいね!学校編 ユースステーション垂水

2019年12月11日掲載

ユースステーション垂水

《利用時間》
平日 14:00〜20:00
土曜 10:00〜20:00
日・祝 10:00〜17:00
※学校の長期休暇中は10:00から利用可
休館日:毎月第3木曜・年末年始

利用時間になると、たくさんの子どもたちでにぎわいを見せる

神戸市が推進する「青少年の居場所づくり施設」として2006年に開設された「ユースステーション垂水」。放課後や週末、ここで宿題をしたり本を読んだり友達と一緒にゲームを楽しむなど、小中高校生が気軽に立ち寄れる場所として年間のべ1万人が利用している。同スペースを運営する特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティーのスタッフ、および学生スタッフの皆さんに日頃の活動や利用している子供達の様子を聞いた。

<所在地>垂水区日向1-5-1レバンテ垂水2号館3階(垂水区役所 建物3階、「垂水勤労市民センター」内)

JR 、山陽垂水駅から徒歩5分ほどの垂水勤労市民センター内に「ユースステーション垂水」はある。「近くに垂水小学校があり、学校帰りに立ち寄る子も多数いますよ」とスタッフが言う通り、取材中も小学生や中学生が訪れ、本を読んだり宿題をしたり。友人同士でやってくる子もいるが大声で騒ぐことはなく、みんな「こんにちは」とあいさつを忘れない。

「各区にこういったスペースが増えていて、利用登録制のところもありますが、ここでは特にそのような決まりは設けていません。スタッフに話しかけてくる子もいれば、マンガを読むためだけに来ている子もいて基本的に自由です」という。「何かやりたいことがあってここへ来ている子もいれば、毎日を何となく過ごす中でたまたまここに来て、気さくなスタッフやここでやるイベントに興味を持ってもらえて、それをきっかけに面白いと思うことに出会えたら良いなと思います。『やりたいことがわからない』という子どもたちのことも見てあげることが出来たらと思っています」。

この日話を聞いた大学生スタッフの2人は、高校の頃から同スペースを利用し中高生ボランティアスタッフも経験している。「勉強をできる場所がないか検索していて、ここを知りました。もともと人見知りする性格でしたが、ボランティアスタッフとしてクリスマス会や料理イベントなど経験するうちに人とコミュニケーションを取ることを楽しめるようになって」。もう1人の学生スタッフは、「サマーフェスティバルやクリスマス会は地域の人たちや小さなお子さんも参加されるので、子どもが好きだから楽しい(笑)。中高生スタッフをサポートする立場でミーティングに参加したり、時には進路の話を聞いたりもします。やりたいことがあってもなかなか言い出せない子もいて、そういう子どもたちが気楽に話せる雰囲気を作ることが出来たら」。  今後は、中高生の「やってみたい」を応援するような企画を実施したり、地域の児童館へ中高生スタッフが出かけ、異学年の子ども同士で交流を深める機会を作るなどのアイディアもあるそう。

「『昔は良かった』というわけではないですが、公園や友達の家など子どもたちが遊べる場所が以前より減っています。また、学校での自分と家での自分は違うという子もいます。学校や家とは別に自分が行ける居場所、自分の力を発揮できる場所があれば、その人のアイデンティティの振り幅も増えるんじゃないかと思う。学校の帰りに立ち寄りたくなった時や、家の人とケンカして家に居づらい時にふと思い出して来てもらってもいい。そういう選択肢のひとつになれたらと思います」。

2019クリスマスフェスティバル参加者募集中!
日時:12月22日 12:30〜15:30
場所:多目的ホール 対象:小学生〜高校生
幼児とその保護者
参加費:無料
定員:先着70名
TEL:709-7017
メール:y-tarumi@brainhumanity.or.jp

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