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神戸市動物愛護フェスティバル

記事 神戸市動物愛護フェスティバルのアイキャッチ画像

10月22日(祝・火)「神戸市動物愛護フェスティバル」がしあわせの村(北区)で開催され、愛犬とともに訪れた夫婦や家族連れなど3千組を超える来場客でにぎわった。 主催/神戸市動物愛護フェスティバル実行委員会 (神戸市動物愛護協会、公益社団法人神戸市獣医師会、公益社団法人Knots)

ダンボールハウスに入るななみちゃん、くるみちゃん

このイベントは平成29年4月に施行された「 人と猫との共生に関する条例」の趣旨に基づき、人と動物との共生を考えるきっかけにしてもらいたいと、約60の企業や団体の協力を得て今回初めて開催された。

コナンちゃんと飼い主の加山知穂さん

こども獣医師体験コーナー

ステージでは市動物愛護協会の玉田はる代会長による開会のあいさつの後、市獣医師会の中島克元会長より、犬と猫の動物長寿表彰と学校飼育動物ふれあい教室優良校2校 (市立若宮小・枝吉小)の表彰が行われた。牧羊犬、警察犬、介助犬、盲導犬のデモンストレーションでは、賢い犬たちの姿に大きな拍手が送られた。スタンダードプードルやビション・フリーゼなどのショードッグの世界や、飼い主と愛犬によるダンスに会場から「 かわいい~!」と歓声があがった。さらに災害時を想定し、愛犬へのオムツのつけ方を学んだ飼い主は愛犬とともにステージに上がり全員で記念撮影を行った。徳田建さんによるミュージックライブや神戸アルディ ウインドアンサンブルによるブラスバンド演奏、最後はヴィッセル神戸によるじゃんけん大会で大いに盛り上がった。

オムツの付け方を学ぶ

各ブースもイベントが盛りだくさん。ワンちゃんのしつけ教室では災害時の愛犬との同行・同伴避難をテーマにゲーム感覚で楽しめる「ダンボールハウスに入ってみよう! 」などが行われた。幼児、小学生を対象にした「ウサギふれあい教室」ではウサギの心拍音を聴いたり、抱き方を学んだ。なかでも「こども獣医師体験コーナー」は人気で、抽選で選ばれた150人の小学生が50人ずつ3部に分かれ、ネギ類やチョコレートなど犬に与えてはいけない食べ物や身体検査の方法など6項目について各獣医師から学び、熱心にメモを取っていた。セキセイインコのぴーちゃんを飼い始めて獣医になることが夢になったという尼崎亜咲ちゃん(高羽小3)は「聴診器で元気な心臓の子とそうでない心臓の子の音が全然違って驚いた。ぶどうをあげてはいけないことにもびっくりした」と興味津々の様子だった。ネスレ日本株式会社による「ネコのバス」を活用した保護猫譲渡会では運命の猫に出会いたい人たちで盛況だった。

バセンジー犬のななみちゃん、くるみちゃんの2匹と訪れた尼崎市の穴吹佳世さんは 「サージカルテープを愛犬の足に巻きつけると靴代わりになることや、手に入りやすいダンボールでドッグハウスが作れることなど、災害時に具体的にできることがわかってよかった」と笑顔。

市保健福祉局健康部生活衛生課動物衛生担当の湯木麻里課長(獣医師)は「動物連れの方もそうでない方もみなさん笑顔で、人と動物の絆の深さを改めて確認できました。人と動物がともに幸せなまち神戸を目指して尽力しますので、皆さんのご理解、ご協力をよろしくお願いします」と呼びかけた。

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