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須磨区

須磨区老人クラブ絵画展

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11月20日(水)~27日(水)、須磨区役所1階ギャラリースペース(須磨区大黒町)で「須磨区老人クラブ絵画展」が開かれた。

須磨区では現在、45の老人クラブが存在する。老人クラブとは、おおむね60歳以上を対象にした高齢者の自主的な組織のこと。高齢者の生きがいや健康づくりのために地域の清掃や見守り活動、グラウンドゴルフ、健康体操などさまざまな活動が行われている。

同絵画展は多くの人に老人クラブの魅力を知ってもらうとともに地域の文化活動を促進するため、今回初めて開催された。会場には老人クラブ会員から募集した11点の絵画が展示され、区役所に訪れた人も力作ぞろいの絵画に見入っていた。

那俄性晃さんの作品

浦上君子さんの作品

油絵で須磨寺を描いた那俄性(ながせ)晃さん(高倉台・80歳)は10年ほど前から「高倉台高寿会」の絵画同好会に月2回通っているという。現在20人の会員と一緒に好天時には野外で風景画を描くなど和気あいあいと活動している。絵画を始めたきっかけは約17年前に「何か趣味でもと考えた時、筆を扱う会社に勤務していたこともあり身近に絵筆があったから」と笑う。実際に須磨寺に足を運びスケッチをして、日々加筆しながら10日ほどで仕上げたという。

油絵で花を描いた「ひらた会」の浦上君子さん(平田町・84歳)は約25年前に教室に通ったことがきっかけで絵画をたしなむ。「教室に通うようになってヨコの繋がりができた」と、地域交流に一役買っていると話す。季節を感じられる果物や花をモチーフに選ぶことが多く、今回の作品は少しずつ手を加えながら1カ月かけて完成した。浦上さんは「ひらた会では輪投げと手芸教室に通っている。でもおしゃべりが一番楽しいかな」と笑顔を見せた。  ほかには水彩画や水墨画、ちぎり絵など、丹精を込めた作品が並んでいた。須磨区役所総務部まちづくり課地域福祉係の中務雅史さんは「歴史ある地域『須磨』の文化力が盛んになるように今後も努めていきたい」と語った。

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