垂水のいいね!電車と散歩編 山陽霞ヶ丘駅
2019年11月27日号掲載
〈第8回〉山陽霞ヶ丘駅 & 駅周辺散歩
住宅地に囲まれた 静かな駅は 「五色塚古墳」の最寄駅で、 南の海岸沿いには 「アジュール舞子」が広がる
今回は山陽電車「霞ヶ丘駅」とその周辺を訪ねた。S特急と普通電車が停まる駅で、特急列車などが通過するのを待つための待避線も設けられている。駅の周囲にはマンションや戸建て住宅などが数多く立ち並び、駅の利用者は少なくない。駅の少し東側には「五色塚古墳」、南側の海岸沿いには「アジュール舞子」の観光スポットがあるので、今回はその2ヵ所を中心に巡った。
まず最初に「五色塚古墳」へ行こう。駅の改札を出て北側へ。線路に沿って設けられている歩行者専用道路を東に向かう。途中の踏切からは一般道になるが、そのまま線路沿いに進む。駅を出て5分ほど歩くと道は二股に分かれるが、どちらに進んでも目的地の「五色塚古墳」に辿り着く。道を進むと、目の前に古墳が現れる。道を挟んで西側には小さな「小壺古墳」、東側に巨大な「五色塚古墳」がある。小壺古墳は立ち入り禁止だが、事務所で住所を書けば、五色塚古墳には無料で立ち入ることができる。別名「千壺古墳」と呼ばれるだけあって、古墳を彩るように数多くの壺が置かれている。
古墳の上に登ると、明石海峡から淡路島、そしてその間に架かる明石海峡大橋、遠くには大阪湾まで一望できる素晴らしい眺望が楽しめる。そして2つの古墳に挟まれるようにして、赤い鳥居の「岩本稲荷」がひっそりと佇んでいる。
ゆっくり景観を楽しんだ後、来た道を戻り、途中の踏切を渡って南側に向かう。曲がりくねった道を進むと、JRの高架下をくぐる坂道に辿り着く。その道を下って、少し歩くと国道2号線を渡る信号がある。横断歩道を渡ると、そこはもう「アジュール舞子」だ。
入口近くの松林を抜けて海岸近くまで進むと、海岸沿いに遊歩道が整備されている。夏場なら海水浴客で賑わうだろう、その道を東に向かい「三井アウトレットパーク・マリンピア神戸」の直前でUターン。南側にある堤防の上の道を引き返す。すると目の前には白浜と美しい海、そして淡路島に架かる巨大な大橋という雄大な景色が広がる。1日に大小千隻もの数が通過すると言われている明石海峡。今回は、橋の下を巨大船が通過する光景を見ることができた。
そのまま進むと、出入り口のゲートに到着する。そこから出て進むと2号線があり、その先のJRの高架下をくぐると「シーサイドホテル舞子ビラ」の正面玄関行きエレベーターに辿り着く。
斜行エレベーターに乗って建物入り口へ。ここまで小一時間ほどかかっているので、舞子ビラでひと休みするのもおすすめ。帰りは裏側の出入口を出て、線路沿いを歩けば5分もかからずに霞ヶ丘駅まで戻ることが出来る。 歩く距離はそれほど長くはないが、垂水の歴史や舞子の浜の美しさをダイレクトに感じることが出来るコースである。