コール・プリヴィエ オータムコンサート
10月19日(土)、須磨パティオ健康館3階のパティオホール(須磨区中落合)でコール・プリヴィエによるオータムコンサートが開催された。会場には200人を超える観客が集い、趣向を凝らしたコーラス演奏を心ゆくまで楽しんだ。
コール・プリヴィエは1991年県立須磨東高校のPTAコーラスからスタートした女性コーラスグループ。2012年に第1回、2015年に第2回とコンサートを開き、少しずつレパートリーをため、練習拠点のあるこの街で第3回目のコンサートを開く運びとなった。同グループは兵庫県合唱連盟に加入し、「須磨ニュータウン親善ハーモニーの集い」に2004年から連続出演、老人福祉施設でも毎年訪問演奏をしている。現在コーラスメンバーは9人で、ソプラノ、メゾソプラノ、アルトをそれぞれ3人。武庫川学院音楽教室の講師経歴のある稲毛恭子さんが合唱の指揮指導にあたり、塩谷為子さんが19年間常任ピアニストとしてピアノ伴奏を担当している。
当日は司会進行をメゾソプラノ担当、山下由里さんの次男暁大さんとその友人が担当した。スタートはメンバー9人が大判スカーフを肩に巻き白いドレス姿で登場。スカーフを羽のように広げながら、「美しく青きドナウ」を熱唱した。代表の下村美鈴さんが「須磨東高校の校章に描かれた『千鳥(フランス語でプリヴィエ)』からグループ名となり、千鳥マダムと呼ばれたこともあります。今日は、笑顔でお届けしたい」とあいさつ。友情出演としてピカルディー国際コンクール第2位などの受賞歴を持つクラリネティスト井上春緒さんが登場。内林陽子さんのピアノ伴奏でクラリネット演奏が行われると美しい音色に観客たちは酔いしれた。
2部ではコーラスメンバーが9色のカラフルなスカーフをそれぞれの手に巻いて現れ、「野ばら」や「木綿のハンカチーフ」「サウスポー」などお馴染みのヒットメドレー7曲をスイングなどの動きをつけて披露した。途中、舞台上で衣装のチェンジがあり、会場から「おー!」と歓声があがる場面も見られた。
3部のはじめは、稲毛さん指揮の下で「赤とんぼ」と「もみじ」を会場全員で合唱し一体感に包まれた。ラストは「雨」「サン・トワ・マミー」「ろくでなし」「すみれの花咲く頃」など見事なシャンソンを歌い上げ、アンコール曲「トルコ行進曲」で幕となり、会場は大きな拍手に包まれた。
須磨区友が丘の大西さんは「3部に分かれ、趣向を凝らしててよかった。選曲もよく、人数が少ないのにも関わらず響きもよかった」と絶賛。下村さんは「予想以上にたくさんの方が来られ感激です。続けていくことが生きてる張り合い。ぜひ仲間になって、歌う喜びをわかちあいたい」と呼びかけた。
コーラスメンバー募集中!
練習場所/須磨東高校同窓会館 練習日/月2回(木曜日)
連絡先/下村美鈴さん TEL090(9541)4606