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須磨区

「第1回須磨区薬剤師会シンポジウム」

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10月20日(日)、須磨パティオ健康館3階パティオホール(須磨区中落合)で「第1回須磨区薬剤師会シンポジウム」が開催され、医師や歯科医など医療関係者5人による講演が行われた。フレイルチェックや体組成測定などの体験ブースも用意され、薬や健康に関する相談コーナーも設けられた。 主催/須磨区薬剤師会

角木洋二さん

寺下一弥さん

前田孝哉さん

有田麻理さん

池畑悦史さん

黒田泰司さん

須磨区薬剤師会では、薬のプロである薬剤師が医師や歯科医、看護士、介護スタッフ、ケアマネージャーなど地域の医療・介護の専門家とチームを組んで在宅訪問に取り組んでいる。薬剤師は患者の自宅や入居先に出向き医師の処方せんをもとに薬のセットや薬剤管理を行い、服薬に関する相談に応じるほか体調や副作用のチェック、残薬などを調整する。この「薬薬連携」の活動を地域の人々に知ってもらうことで、薬剤師や薬局をより身近に感じる機会になればと、同シンポジウムが初めて開催された。

薬剤師会会長・角木洋二さんは「須磨区には『途切れない医療』をめざして神戸医療センターと連携している薬局があります」と入院・外来・在宅、どんな場合でも安心して薬を利用できることをアピール。

須磨区医師会の寺下一弥さんは、飲み残しの薬が年間約500憶円にも上る現実(日本薬剤師会が75歳以上の在宅医療を受けている患者を対象に行った調査・2007年度調べ)をあげた。薬の飲み方や忘れないための工夫などには薬剤師の役割が大きいことや、多剤服用による副作用などの有害事象を起こす「ポリファーマシー」の対策に向けて、医師と薬剤師の連携が「肝」だと力説した。

須磨区歯科医師会の前田孝哉さんは、訪問歯科診療の対象者やそれを受けるための連絡票を紹介。歯や歯ぐきの治療、入れ歯を新しく作りたいなどほとんどの歯科診療が在宅でできることを伝え、誤嚥性肺炎の予防には口の中を清潔に保つ「口腔ケアが重要だ」と訴えた。看護師の有田麻理さん(有限会社コスモスサービス)は訪問看護ではどんな人がどんな時に利用できるか、何をしてくれるかなどを紹介。患者がその人らしい療養生活を送るために、医師とのスムーズな連携や、患者とその家族を労い支える心のケアも含め「まずは訪問看護ステーションへお電話を」と呼びかけた。

介護支援専門員の池畑悦史さん(訪問看護ステーションわたぼうし)は、介護サービス利用までの流れやケアマネージャーの業務を説明し、介護保険を利用する前にチェックしておきたい、介護保険事業者や内容、サービスの利用相談窓口などが掲載されたガイドブック「ハートページ」を紹介。「今後の生活で心配や不安なことはサービス利用の有無に限らず、あんしんすこやかセンターで相談を」と話した。須磨区薬剤師会理事の黒田泰司さんは須磨区内の薬局リストを紹介し「薬剤師が在宅訪問することで患者の生活環境を理解し、患者にあった薬物治療を提案していくことができる」と提唱。「気軽にいつもの薬局で相談してください」と呼びかけた。

湊美千代さん、堀多美子さん

最後に角木会長司会による講演者5人の討論会と参加者からの質疑応答時間が設けられ、参加者からおくすり手帳に関する質問などがあった。須磨区西落合の湊美千代さん(89)、堀多美子さん(71)姉妹は「もっとこのような会を開いて、在宅サービスがあることをたくさんの人たちに知らせてほしい」と話した。黒田さんは「医療機関や医療スタッフと薬剤師の連携をさらに広げ、住みやすい街にしていきたい」と熱く語った。

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