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垂水区

神戸のいいね!旬のおいしいもの編 柿

2019年10月23日号掲載

10月26日は柿の日

ひょうご推奨ブランド認定柿!

かの有名な句「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」を正岡子規が詠んだ日が1895年10月26日。柿は古くから愛されてきた国果なのだ。今回は柿狩り農園の神戸市西区「友清柿園」を訪れた。

柿には甘柿、渋柿の違いがあるが、もともと柿は渋いものだった。甘柿は突然変異で鎌倉時代に誕生したと言われる。渋味の原因は成分シブオール(タンニン)が水に溶けだすことによるもので、甘柿のシブオールは成長にしたがって全てが不溶性に変化するため渋味にならず、渋柿は一部のシブオールが可溶性のまま残るため渋味を感じるというわけだ。品種によって完全甘柿、不完全甘柿、完全渋柿、不完全渋柿と分かれ、友清柿園では、柿狩り用の品種に完全甘柿の富有柿、松本早生、伊豆早生を栽培している。富有柿は、全国で60%の生産量を占める「甘柿の王様」。時期は①伊豆早生、②松本早生、③富有柿の順に移り変わり、松本早生と伊豆早生はどちらも富有柿と同じ甘みのある品種だ。また干し柿用には完全渋柿のあたご柿が直売所で販売している。南向きの傾斜地友清柿園は、太陽の日差しをたっぷり浴びた柿が今年もたくさん実っている。

干し柿用あたご柿

柿はみかんの2倍にあたるビタミンCや、ビタミンAの量が豊富で、タンニンには二日酔い防止の効果がある。日に7、8個も食べるほど柿好きだった正岡子規は、大量に食べたある日、お腹をくだしてしまったとか。食べ過ぎにはご注意を。

 

《柿とクリームチーズの春巻き》


〈材 料〉(10個分)
柿1個、春巻きの皮10枚 クリームチーズ70~80g、 水溶き片栗粉少々
〈作り方〉
❶柿は皮をむいて1㎝程度のさいのめ切りにする。
❷①とクリームチーズ大さじ1弱程度(7~8g)をのせて巻き、水溶き片栗粉で巻き終わりを糊つけするようにとめる。
❸油でキツネ色になるまで揚げる。塩か薄口しょうゆで召し上がれ。

《柿と春菊の白和え》


〈材 料〉(4人分)
柿1/2個、春菊1束、木綿豆腐半丁、クルミ約15g
★ 白すりごま 小さじ2、 薄口しょうゆ 小さじ1と1/2 、 砂糖小さじ1
〈作り方〉
◎木綿とうふは、重しをのせて水切りをしておく。
❶春菊を茹で2~3㎝程度に切り、柿は薄くイチョウ切りにする。
❷クルミを軽く砕き、好みの大きさにすりつぶす。そこへ★を加え混ぜる。
❸水切りした木綿豆腐をすりつぶし、②を混ぜ合わせたら、①を和える。

《友清柿園》
西区櫨谷町友清262
TEL:991-0577(開園時間内) 991-0501(夜間)
開園期間:11月24日(日)まで
開園時間:9:00〜16:00(15:30まで受付)
入園料:大人800円、小人400円
※4歳以上小学校6年生以下  ※団体20名以上1割引き
お土産:1kgあたり(5、6個)400円 ※カゴ代別
5kg(ダンボール入)2,100円 10kg(ダンボール入)4,100円

《取材協力》 JA兵庫六甲 櫨谷支店

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