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須磨区

秋の木津の里散策

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10月13日(土)、こうべ環境未来館(西区見津が丘)で大人を対象にしたエコ教室が開催され、シニア層を中心に36人が参加。秋晴れの空の下、自然豊かな木津の里散策と顕宗仁賢神社の秋祭りを楽しんだ。  主催/神戸市環境局  企画運営/NPO法人たけのコム

こうべ環境未来館では、ごみの減量・資源化や地球温暖化防止対策、生物多様性などのさまざまなテーマについて楽しく学べる「みらいかんエコ教室」を開催し、春と秋に神戸市内の小学3・4年生が学習に訪れている。同企画は大人にもエコ意識をもってもらおうと昨年に続き2回目の開催。環境保全活動を行う市民団体「兵庫・水辺ネットワーク」の碓井信久さんを講師に迎え、隣接する押部谷町木津の自然観察会を行った。

散策の前に碓井さんは同館内の研修室で約30分間、これから散策する神戸電鉄木津駅から指定文化財「木津の摩崖仏」までの山沿いの道に自生するカラムシ、オトコオミナエシなど多くの植物を写真とともに紹介。マダケとハチクの見分け方や食べられるノブドウの種類、ツル性の植物には左手巻き、右手巻きがあり、その見方を自作のボール紙とひもで解説するなどのレクチャーがあった。

一行とともに里山へ出向くと碓井さんは、植物を見つけるたびに立ち止り「同じフジでも右巻きはヤマフジ、左巻きはノダフジです」「この竹は節が2本あり幹が白いのでハチク、白くないのでマダケですね」と実際の植物を見ながら、名前や特徴などを解説。参加者は熱心に耳を傾け、アカネや、コセンダングサ・アキノノゲシなど秋を彩る草花や、アラカシ・ヤブツバキなどこの地域で特徴的な樹木など60種類ほどの植物を愛でながら約1時間の散策を楽しんだ。

 

その後、1500年の歴史をつなぐ「顕宗仁賢神社(けんそうにんけんじんじゃ・西区押部谷町)」の秋祭りに参加。平成19年に新築し日本一新しいといわれる農村歌舞伎舞台で、西区の子どもたち12人による子ども歌舞伎を鑑賞した。

子どもたちは勧進帳や子宝歌舞伎など5つの演目を演じ、観客を魅了。懸命に演じる姿に多くの拍手が送られた。野菜や花々を育てることが好きだという、神野幸子さん(垂水区松風台)は「気持ちのいい楽しい時間でした。次回はゴミの処理方法について知りたいですね」と意欲的。たけのコムの山本尚彦さんは「今日は日頃お世話になっている木津の方たちとタイアップし、実現できました。参加した皆さんに少しでも環境保全の意識づけになれば」と話した。

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