編集記事

須磨区

第1回「すま未来研究会」

記事 第1回「すま未来研究会」のアイキャッチ画像

8月19日(月)須磨区役所で、第1回「すま未来研究会」が開催され、学生6人を含む30人が参加した。

天宅正さん

片山昌俊須磨区長

「すま未来研究会」は区民が主体となって地域の活性化に取り組むための会で須磨区役所プロジェクトのひとつ。地域活性化のための考え方や手法を講義やワークショップを通じて学び、参加者同士交流を持つことで情報交換や人脈のネットワーク作りの場にしようというもの。区内のさまざまな事業者と地元の自治会の繋がりから商店街の活性化なども視野に入れている。

今回の講義は「ひとに伝えるひと工夫」と題して、神戸市のクリエイティブディレクターである天宅正(てんたくまさし)さんを講師に招いた。個人の発行している広報紙やチラシを、さらに「見てもらえる」「読み手に伝わる」ものにする手法を学ぶ。  はじめに片山昌俊須磨区長から「今日は天宅さんからいつもの発想を変えるアドバイスがいただけると思う。最後に時間も取っていますので、是非交流もしてもらえたら」とのあいさつがあった。  天宅さんは「本当にそのチラシが必要なのか、どういうものが作りたいかという思いを持ってないと、良いデザインにはならない。なんとなくの広報では伝わらない」と説明。ワークショップでは、テーブルにいろいろな須磨海岸の写真が使われたポスターを並べ①誰に②何を③なぜ伝えたいのかを書き込み、グループごとに発表した。

ワークショップの様子

事前に制作物を提出した人にはその場でアドバイスがあり「みなっち子ども食堂」を主宰する垂井さん(須磨区)は「優先順位のつけ方や文字の色を反転させるテクニックなど、とても参考になりました。参加して良かったです」と感想を話した。  講演後には、自作のチラシに直接アドバイスをもらおうと天宅さんの前に順番待ちの列が出来ていた。「西須磨だんらんニュース」というニュースレターを月1回発行している宗政さんと八尾さんは「 誰に向けての告知なのかを文字だけでなく吹き出しなどのイラストを使っても良いのではと、分かりやすいアドバイスをもらえました」と話した。

「すま未来研究会」では、無料会員登録をすることで区を通して自分がつながりたい分野の人を紹介してもらうマッチングなども受けられる。会費も無料。詳しくは須磨区役所まで。 http://www.city.kobe.lg.jp/ward/kuyakusho/suma/miraikenkyukai.html  第2回は、12月6日(金)「見る人の心をつかむWEBとSNS」ホームページやSNS(主にInstagram)を使った情報発信を予定している。(誰でも受講可) ※神戸市クリエイティブディレクター/市ではデザインの視点でくらしの豊かさを創造する都市戦略、ユネスコ認定の「デザイン都市・神戸」を推進し、役職として2015年にポジションが設けられた。行政のデザイン基礎力を上げるとともに、デザインの視点を踏まえ、景観、産業振興、子育て、福祉などさまざまな行政課題の解決に取り組んでいく。

カテゴリー