B-Kitchen~世界の料理
「B-Kitchen~世界の料理」の会は世界の国々の料理作りを通して食にまつわる情報交換や地域活動に繋げようと、毎月1回集い、地域住民の交流を深めている。
発起人の沖原啓子さん(友が丘)(写真中央)は昨年11月、近隣地域の集いの場を通じて知り合った友人とともに同会を発足。自宅のキッチンを会場に毎月世界の国々の料理作りに挑戦している。
10年ほど前に他県から神戸に転居してきた沖原さんは、かねてから自宅で料理教室が出来るような動線のいい作業台のあるキッチンを持つのが夢だったそうで、今そのキッチンは大活躍。子育て真っ最中の年代であれば子どもを通じて知り合いも出来るが、子育ても一段落している世代になって神戸に引っ越し「自分から外に出ていかないと引きこもってしまう」と積極的に近隣の地域活動へ参加したという。そこで知り合ったメンバーは下は50歳代から上は70歳代。沖原さんは「心は永遠に20代。料理上手の食いしん坊さんたちです」と笑顔。「 BIKitchen」の名の由来を「ばぁばぁのB。もとい美女のBから」と話し調理中の会員の笑いを誘った。
当日のメニューはインド料理。前日から漬け込んでおいたタンドリーチキンにひよこ豆のカレー、ヨーグルトゼリーを分担し作業に取り掛かる。サモサやナンは生地作りからはじめる。途中、生地がべとつきまとまらないなど少々のアクシデントがありながら、「生地類は、大体どれも耳たぶくらいの硬さがいいみたいよ。分量はあくまでも目安。さわって様子を見て!」と声をかけあう。
試食タイムはデザートのゼリーに差し入れのイチジクのワイン煮を添えて。早速デザートの作り方を学ぶなど旬の野菜や美味しいメニューのレシピ作りに話が盛り上がる。
材料や分量の間違いなど調理のたびにハプニングもあると笑うが、その都度ベテラン主婦の機転を利かせて仕上げてきた。「本格的なインドカレーが短時間で出来た。気軽に家で作ってみようと思う」と鍛冶裕子さん(北落合)。「手作りのナンは初めて作った。おいしくてホットプレートで簡単に焼けるのもいい」と島田晴子さん(竜が台)。メンバーは口々に感想を述べた。
同会は地域の子どもたちと母親とのパン作り会やうどん作りの会など、「食」にまつわるテーマで集い、時には絵の得意な会員が紙芝居を手作りし子どもに読み聞かせをするなど年齢の枠を超えた地域交流を図っている。「世界の料理」は今まで中華料理をはじめイタリアン、フレンチ、東南アジア料理、韓国料理と挑戦してきた。沖原さんは、「世界一周はまだまだ旅の道のり半ば」と今後の企画に意欲をしめした。