編集記事

垂水区

垂水のいいね!電車と散歩編 山陽東垂水駅

2019年9月25日号掲載

〈第6回〉山陽東垂水駅&駅周辺散歩

山陽電車「東垂水駅」は、「海づり公園」などで知られる平磯地区への玄関口でもある、兵庫県最南端の駅

今回は、山陽電車「東垂水駅」と周辺を訪ねた。同駅は、兵庫県内で最南端に位置している駅であるが、そのことはあまり知られていない。地図で確かめると、山陽電鉄はもちろん並行して走るJRも、確かにこの辺りで線路が少し南に膨らんでいる。
「東垂水駅」は、駅の北側に住んでいる人たちの通勤や通学に利用されていて、北側はほぼ住宅地になっている。観光スポットと呼べるところはほとんどないが、駅のすぐ北側に「東垂水展望公園」という小さな公園がある。

眼下に明石海峡を見下ろす高台にあって、その名の通りに素晴らしい眺望が楽しめるので、是非足を運んでみて欲しい。
一方、南側に渡るには、国道2号線を超える歩道橋を利用する。

階段状になっている橋を降りると、垂水の海岸線を埋め立てて造られた平磯地区に辿り着く。平磯地区は、東西に約1.2キロある埋立地であり、「神戸市西水環境センター垂水処理場」や「平磯海づり公園」、「平磯芝生公園」といった施設が設けられている。
今日は、橋を降りてすぐのところにある「平磯緑地」内に設けられた遊歩道を東側に向かって歩いてみた。

道は多くの木に囲まれていて、直射日光を遮ってくれるので涼しい。そのため、散歩やジョギングをする人が多く見られた。
遊歩道を800mほど歩くと、南側に「なぎさの池」の看板が見える。

そこが池に向かう唯一の出入り口で、南に進むと池の入口に辿り着く。
池は、海岸線に沿って東西に長く、隣接する下水処理施設で最終処理された水の回流池を兼ねているそうだ。多くの緑と魚に恵まれているため、鳥の集積地にもなっている。池の周囲を取り囲むように遊歩道、中央部には島が設けられていて、多くの鳥を見かけた。その遊歩道南側からは、明石海峡や淡路島も望める。
池を一周して、来た道を戻り、駅の歩道橋南側に位置する、芝生の緑が美しい「平磯芝生広場」に立ち寄ってほぼ1時間。さらに西側にも「恋人岬」などの見どころはあるが、今回はここまで。海と自然に接することができる、ちょっとした散歩にピッタリのコースである。

カテゴリー