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垂水区

神戸のいいね!旬のおいしいもの編 さつまいも

2019年9月25日号掲載

収穫の秋 さつまいも

行楽の秋、食欲の秋、そして収穫の秋。出かけよう、芋ほりへ!今回は、気軽で手軽に芋ほりが楽しめる、神戸市西区「小束野(こそくの)農園」を訪れた。

土の中から現れたのは、ずんぐりとしたさつまいも。芋づる式に出てくるのは、どれも重量級。

「今年もよく育っています」(小束野農園 香月 誠さん)。「紅あずま」「紅はるか」といった品種を扱う農園が多い中、「小束野農園」では「クイック・スィート」を栽培している。平成17年に品種登録された新品種で、特徴はその名の通り〝素早く甘い〟。電子レンジの加熱で、石焼き芋並みの甘さに。さつまいもは掘りたてよりも、数日間おくことで、でんぷんが糖質に変わり甘みが増す。このでんぷんは加熱をすると、糊化してビタミンCを保護する。だから、さつまいものビタミンCは加熱しても壊れにくい。

また、さつまいもと言えば食物繊維が豊富だが、特有の成分ヤラピン(切ったときに断面からでる白い液)は、腸の働きを促進する作用があり、食物繊維との相乗効果で便秘解消に期待ができる。ほかにもカリウムやビタミンB群、ビタミンEも豊富で栄養価に優れているのだ。

2万本もの「クイック・スィート」が広がる畑

香月さんの一番オススメの食べ方は、やはり焼き芋。他にも薄くスライスしたり、長細く切った素揚げは、子どもに人気とのこと。しっとりとして粘質系と評される「クイック・スィート」は、お菓子にしてもピッタリ。

「小束野農園」では、家族などの個人グループは予約なしで芋ほりができ、スコップや持ち帰り袋も用意している。国道175号線すぐ横という立地から「通りがかって立ち寄られる方もいます。どうぞ気軽にお越しください」(香月さん)。

ポニーやミニブタと触れ合える農園で、収穫の秋を体験してみては?

◎「小束野農園」 さつまいもの保存方法
芋は洗わないで4~7日天日干しする。
※雨、夜露に当てない。
12~15℃を保てる場所に芋を新聞紙でくるんで保存する。
※年内は保存可能。

◎さつまいものソフトクッキーの作り方


《材 料》(15個分)
さつまいも…120g、バター…40g、 砂糖…40g、卵…1個、薄力粉…100g 、ベーキングパウダー…5g
《作り方》
◎バターは室温にもどす。
★薄力粉とベーキングパウダーは振るい合わせておく。
❶さつまいもは皮つきのまま1cm程度の角切りにして、10分ほど水にさらしてから、固めに茹でる。茹でたらザルにあげて冷ます。
❷ボウルに、バターを入れて練り、砂糖を加え混ぜる。更に溶いた卵を2、3回に分け混ぜ合わせながら加えていく。
❸②に★を少しずつ入れ混ぜ合わせる。そこへ①も加え、さっくり混ぜる。
❹オーブンを予熱しておく。スプーンで③をすくって天板にのせ、オーブンで焼く。(170℃で15~20分程度)
〈参考文献〉 「フルーツと野菜の100kcalおやつ」 (株)ヌーベルグー

《取材協力》小束野(こそくの)農園
〈所在地〉 西区神出町小束野53-177
〈TEL〉 078-965-1059 
〈期間〉 9月10日~11月上旬頃(期間内無休) 
〈営業時間〉 9:00~16:30 
〈入園料〉無料 3株分700円 団体(30名以上)要予約 ※1人50円引き 
〈駐車場〉 有り
http://www.eonet.ne.jp/~imoimo/

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