宮﨑大輔さんハンドボール教室
おきしおふれあいプロジェクト「宮﨑大輔さんハンドボール教室」が8月29日(木)に開かれ、市内在住・在学の中学生53人が参加した。会場は今年6月にリニューアルオープンしたばかりの市立中央体育館(中央区楠町)。(主催/公益財団法人 神戸市スポーツ協会、アシックスジャパン株式会社)
同教室は「おきしおふれあいプロジェクト」の一環で、トップアスリートとの触れ合いを通じ、スポーツに親しむきっかけづくりや子どもたちの夢や希望に繋がっていくことを目的に開催された。講師を務めたのは日本人男子初となるスペイン1部リーグに移籍、日本代表のエースとして活躍し、現在は東京五輪代表選出を目指している宮﨑大輔さん。
「まずは目のアップから」と話し、左右、上下、斜めに人差し指を立て顔を動かさず目だけで見る。「目で捉えることができると良い動きに繋がる」と宮﨑さんも実践している視野を広げるためのトレーニング法を伝授。続いてゲームを交えながら楽しくウォーミングアップを行った後はパスやシュートの練習。クイックで狙えるように1歩でシュートを打つ練習で手本を見せると、ダイナミックで迫力あるシュートに中学生たちから歓声が上がった。「声を出すことが一番大事。自分を主張できるし、声掛けは仲間を助けることもできる」「練習中に何度も失敗している方が良い。失敗を恐れずに、まずはやってみよう!」と声を掛ける宮﨑さん。最後は学年別の4チームに分かれて試合を行った。宮﨑さんもコートの中を走り回り、シュートを決めた中学生には笑顔でハイタッチ。
教室後の質問タイムではハンドボールを始めたきっかけやスぺインリーグ時代の話、メンタルトレーニングについて丁寧に答えていた。「身長が低いからこそクイックシュートや高いジャンプが武器になる。今日練習したステップからのシュートが生きてくる」と今回はハンドボール経験者対象だったため具体的で即実践できるアドバイスが多く、中学生たちは真剣な眼差しで聞き入っていた。サイン入りシューズやポーチを賭けたジャンケン大会、記念撮影をし終了。宮﨑さんのリストバンドをゲットした横山颯くん(井吹台中3年)は「押しても動かない宮﨑選手のパワーに圧倒された」と驚いた様子。大山紗希さん(横尾中1年)は「シュートのコツを教わったので試合でやってみたい」と目を輝かせていた。宮﨑さんは「目標に向かって、1つでもいいから毎日やることを決めてコツコツやってみよう。同じハンドボールの選手として互いに頑張ろう!」とエールを送った。
※おきしおふれあいプロジェクト…東灘区在住であった故置塩壽さんの寄付を原資とした「神戸市置塩子ども育成基金」を活用した神戸の青少年の健全育成に資する事業。