垂水のいいね!人物編 寺子屋カフェ オラシオン 店主 伊藤 随賢さん 店長 伊藤 法子さん
2019年9月11日号掲載
迫力ある鯉の壁画は必見!
寺子屋カフェ オラシオン
店主 伊藤 随賢(いとう ずいけん)さん(右)
店長 伊藤 法子(いとう のりこ)さん(左)
舞多聞の住宅地の一角にある、白い壁がモダンなカフェ「オラシオン」。中に入ると、壁に描かれた大きな鯉の絵が飛び込んでくる。まるで上り龍のような勢いが感じられるこの絵は、キーヤンこと、壁画師・木村英輝さんの作品。これがオラシオン誕生のきっかけだという。
店主の伊藤随賢・法子さんご夫妻にお話を伺った。随賢さんは淡路島の日光寺に住職として長年勤めてきた。「昔住職、今は自由職」と笑うが、現在も僧侶としてお参りや供養を行なっている。「お寺の住職と檀家という枠を離れて、型にはまらず自由に皆さんのお役に立ちたい」という思いで2014年に開業した。住職の時からつきあいのある京都の和装カジュアルのお店SOU・SOU(ソウソウ)を通して知ったのが、木村さんの壁画。「キーヤンの絵をひとりでも多くの人に見てもらいたい」と、木村さんの絵とSOU・SOUをデザインコンセブトに店づくりをした。お皿やカップ、スタッフのTシャツも鯉のデザイン、店内のテーブルクロスや椅子はSOU・SOUのファブリックを使って、和モダンな雰囲気を作り出している。店名の「オラシオン」は、スペイン語で「祈り」という意味。「ランチやお茶を楽しみながら、人が出逢い、つながる場所になればうれしい」と、ライブやセミナーなど多彩なイベントも開催し、さまざまな人が集う。2階の「蓮の間」(写真下)では、小さな法要も行っている。
カフェを切り盛りするのが法子さんとスタッフの皆さん。地元の野菜を中心に国産の食材を使ったお料理を振る舞う。おかずが盛りだくさんのおばんざい定食やスペシャル定食など、どれも栄養たっぷりだ。PL学園野球部でセンバツにも出場した随賢さんにちなんだ、PL学園野球部定食も。「楽しく食べて、たくさんおしゃべりして、元気になって帰っていただける場作りを目指しています」と笑顔で話す法子さん。抹茶ショコラやほうじ茶ショコラ、吉野くずもちなど手作りスイーツも人気。いろんな楽しみ方ができる、奥の深い寺子屋カフェなのだ。
〈寺子屋カフェ オラシオン〉
垂水区舞多聞西4-2-1
TEL: 078-587-5215
昼11:30〜17:00 夜17:30〜21:00(不定期)
火曜・第3月曜休 / P有
http://oracion-terakoyacafe.jp/