2コマまんがを描こう! in 新開地夏祭り
「2コマまんがを描こう! in 新開地夏祭り」が8月4日(日)に神戸アートビレッジセンター(兵庫区新開地)にて開催され、猛暑の中多くの親子連れが参加した。
講師は神戸市環境局ごみ分別キャラクターのワケトンや須磨水族館のキャラクターでお馴染み(有)ザロケットゴールドスター代表、山崎秀昭さん。午前と午後の2回開催で各回定員20人のところ、キャンセル待ちがでるほどの応募があった。
「ワケトンやスマスイのキャラクターを知っている人はいる?」との質問に子どもたちが元気に手を挙げる。山崎さんは「今日は絵を上手に描くのが目的ではない。面白いことを考え発想力を鍛えて欲しい」とあいさつをした。
最初は丸い輪郭が描かれた用紙を使ってネコ・クマ・ブタなどの動物の描き方の練習。「今描いた動物はみんな笑っているけど、これを困らせたり、表情をつけてみて」と山崎さん。参加者は目の大きさを変えたり、困ったように顔に線を加えたりして、様ざまな表情を描く。次は、〇・△・□の図形を好きなものに変えてみる。山崎さんが四角を斜めに見て魚のカレイを描くと、子どもたちはそれを見本に思い思いに描いた。
2枚の絵の変化で表現する2コマまんがは実際に描いてみようとなると大人は考えてしまい筆が止まるが、子どもはすらすらと描く。参加者は「太陽が次の場面では汗をかく」という2コマや「浮き輪で海を泳いでいる女性。次の場面では浮き輪がドーナツになり油で揚げられていた」などユニークな作品を完成させた。
2コマまんがを作る授業で小学校に出向くという同社の松下智津恵さんは「作品を誉められた時の子どもの表情がとてもいい。勉強やスポーツ以外でその子の魅力が発見できる。今後は小児病棟でこの活動ができないかと思っている 」と話した。山崎さんは「東京のアプリ制作会社の新人研修で2コマまんがが採用された。この方がもっと面白くなるかな、と一生懸命考えることは今後いろんな場面で役に立つと思う」と話した。
神戸アートビレッジセンターでは親子で参加できるイベントを年間10回ほど行っている。1996年にオープンしたこの施設は演劇、ダンス、美術、映画など様ざまなプログラムを実施。シルクスクリーン版画の設備も整い、毎月一般開放日を設け、誰でも利用できる。詳細は神戸アートビレッジセンター http//w ww.kavc.or.jp/