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滝川第二高等学校(西区春日台)吹奏楽部「ジュリアノーヴァ国際音楽祭」

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滝川第二高等学校(西区春日台)吹奏楽部が、5月にイタリアで開催された「ジュリアノーヴァ国際音楽祭」に招待チームとして出場し、最高位にあたるイタリア大統領賞をはじめ、最優秀青少年マーチングバンド賞、最優秀ドリルデザイン賞を受賞した。

同音楽祭にはこれまで三度出場しており、前回の2016年に続き二度目の頂点に輝いた。遠征前は別の大会やテスト期間も重なり、限られた時間の中で練習を重ねてきた。部員全員が初の海外遠征とあって緊張感あふれる中、自分たちが楽しむことを忘れず練習の成果を最大限に発揮し、ドリルを披露。観衆から拍手喝采を浴びた。同音楽祭はステージだけにとどまらず街中パレード、広場や展望台でのドリルなどイタリア市民と直に触れ合う機会が多く、部長の吉村理瑞さん(3年)は「海外のお客さんは反応が大きく、声を掛けてもらって感動した」と興奮気味に振り返る。また、メキシコからの出場団体とセッションを行い国や言葉の壁を超えた音楽の原点を実感する貴重な体験も。「音楽の大切さが分かり、表現する上でプラスになった。チームが一つになれたことが、一番の収穫」と吉村さんは手応えを口にした。

吹奏楽部は1984年の開校と同時に創部され、現在の部員数は95人の大所帯。創部当初から「感謝の気持ちを大切に」をモットーに活動している。25年前から同部を率いる西谷尚生先生は「普段の行動が大事」と力を込める。音楽技術だけでなく日頃の生活態度や礼儀、あいさつに重点を置き「やらされるのではなく、すべてにおいて自分で気付かなければ意味がない」と厳しくも温かく指導にあたる。吹奏楽コンクール、マーチングコンテストなど全国大会常連校として精力的に活動し、海外(在校中一度)・国内各地の遠征のほか、定期演奏会や地域コミュニティでの演奏にも力を注ぐ。園児や小学生を対象にした音楽鑑賞会では子どもたちの反応がストレートに伝わり刺激を受けることが多く、部員たちも毎回楽しみにしているという。西谷先生は「高い目標を立て、そこに到達するために努力し得られる結果も大事だが、音楽を通した交流も大切にしている。いろいろな経験が人としての成長を促せる部でありたい」と力強く話した。

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