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第49回親子水道施設見学会

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神戸市内の小学生とその保護者を対象とした「第49回親子水道施設見学会」が実施され、8月1日(木)、2日(金)合わせて約300人が参加。

花高美沙さん、美桜さん親子

今年100周年を迎えた千苅ダムや、北区の水がめ・千苅浄水場(北区道場町)、知的好奇心を育む水の科学博物館(兵庫区楠谷町)を一日かけてバスで巡り、神戸の水道について学んだ。 (主催/神戸市水道局)

西神中央駅、神戸市役所前、谷上駅前に用意された計4台のバスに乗り込んだ親子は北区の飲み水を担う千苅ダムと千苅浄水場へ向けて出発。到着後、浄水場の職員から説明を受けながら浄水場、ダム、貯水池を歩いて巡った。

浄水場では急速ろ過方式により、貯水池から送られた水を2種類の薬を入れて濁りを沈殿、ろ過して取り除き、約3時間で安心して飲める水道水に生まれ変わる様子を見学。その後、水源の千苅ダムへ。長さ106m、高さ42mから勢いよく流れ落ちる水の姿は圧巻で、参加者たちは思い思いに写真を撮っていた。ダムの上部へ登ると放流側とは打って変わって静かに水をたたえる貯水池が広がる。千苅貯水池は市内最大規模だという。その時々に水道水の原水として最も望ましい深さの水を取水できる仕組みなど、職員から説明を受けた。

ダム下の千苅広場に戻ると冷たい水道水が用意され、のどを潤した親子の90%がアンケートボードに「おいしい」のシールを貼った。北区緑町の花高美沙さん、美桜さん(甲緑小3年)親子は「これからも安心してお水を飲むことができます」と笑顔だった。

昼食後一行は、移動中のバスで水道の仕組みや震災を機に災害に強い水道づくりに取り組む神戸市のDVDを鑑賞しながら水の科学博物館へ。

博物館では、神戸市街地の地下深くに設置している口径2・4mの大容量送水管の中にいるようなトリックアートや、ハンズオン展示(体験学習)で遊びながら水の不思議さを体験。ピンポン玉やペットボトルを用いた水の科学実験の見学やテーマシアターでは「水のものがたり」の鑑賞もあった。西区学園西町の山下富由美さん、楓くん(小寺小4年)親子は「水のことをたくさん学ぶ、いい機会になりました」と話した。

水道局の上西賢治担当課長は「普段体験できないダムや浄水場の見学を通して、親子で水の大切さや神戸の水道について会話するきっかけになったのではないでしょうか。これからも大切なインフラを将来につないでいくために、皆さんのご理解をお願いします」と呼びかけた。

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