編集記事

須磨区

介護リフレッシュ教室

記事 介護リフレッシュ教室のアイキャッチ画像

6月21日(金)横尾集会所(須磨区横尾)で「介護リフレッシュ教室」が開催された。 (企画・運営/妙法寺あんしんすこやかセンター)

林 直樹さん

これは、在宅で介護をしている人や地域で介護に携わっている関係者たちが交流することで精神的負担の軽減を図り在宅生活の向上につなげる目的で、神戸市保健福祉局から委託を受けて実施しているもの。今回は「ALSOKほっとライフ講座~守りのプロによるクイズ形式の防犯講座~」と題して、ALSOK神戸支社神戸西営業所所長の林直樹さんが講師を務めた。

林さんは「振り込め詐欺」「住宅侵入窃盗」「ひったくり」についてクイズ形式で楽しく分かりやすく話した。振り込め詐欺には「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」があり、10年前に比べると認知件数は半減しているが、被害総額は激増しているという。近畿地方内で兵庫県はワースト2位の被害があり、平成30年中、712件、約17億900万円の被害が発生した。オレオレ詐欺では、30~40歳代の息子を持つ70歳代の女性の被害が最も多い。不審な電話がかかってきた時のために家族間で合言葉を決めておくと良い。通話内容を録音することも有効になる。振り込め詐欺に遭わないための合言葉は「それうそかも」。「そ」は相談する・「れ」は連絡する・「う」は鵜呑みにしない・「そ」は送金しない・「か」は確認する・「も」はもう一度確認することだと紹介した。

住宅侵入窃盗の手口には、「空き巣」「忍び込み」「居空き」がある。中でも最も多いのは空き巣で、全体の7割を占める。侵入手段は無施錠のドアや窓からが約47%、次にガラス破りが約37%と続く。ゴミ出しに行く時、洗濯物を干している時、部屋の換気をしている時などが狙われやすいという。

窃盗犯行をあきらめた理由で最も多いのは、近所の人に声を掛けられたり、ジロジロ見られたからが約63%。次にドアや窓に補助錠が付いていたからが約34%。「3番目は同率の約31%で、ALSOKのような警備システムがついていたからと、番犬を飼っていたからです」と林さんが言うと参加者から笑いが起こった。  また泥棒など不審者は、侵入する際に「時間がかかる」「人の目がある」「光る」「ß音が鳴る」などを嫌う。そのためドアや窓には補助錠を付ける、窓には強化フィルムを貼る、庭木などで死角を作らない、防犯ブザーやセンサーライトを付ける、地域住民の連帯感を高めることが有効である。そのほか、自転車に住所、氏名、電話番号を書かない、表札に家族構成を書かない方がよいと話す。

「ひったくり」は振り込め詐欺と連携している場合もある。発生件数が最も多い時間帯は20~22時で、60歳以上の女性がねらわれやすいという。対策としては、車道を歩かない、スマホを見ながら歩かない、道路側にカバンをかけない、遠回りしても大通りを歩くこと。林さんは「ひったくり予防3つのBに気を付けましょう①BAG(バッグ・カバン)の持ち方に注意②BACK(バック・後方)を警戒、BIKE(バイク・自転車)の気配を感じたら要注意」と呼びかけた。

最後に妙法寺あんしんすこやかセンターのスタッフから振り込め詐欺注意喚起ステッカーが配られ「ここに来られなかった近所の人やお友だちに今日学んだことを是非伝えてください」と締めくくった。 参加した民生委員の大西節代さんは「ちゃんと窓を閉めないといけないし、歩道を歩くようにしないといけないですね。このステッカーはご近所に配ります」と微笑んだ。

※認知件数/警察において発生を認知した事件の数。

※居空き/住人が中にいるのに、忍び込んで盗みを働くこと。

カテゴリー