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神港学園高等学校 射撃部

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6月1日(土)に行われた「第63回兵庫県高等学校総合体育大会」で神港学園高等学校(中央区山本通)射撃部が男子団体ライフル射撃で初代王者に輝いた。
昨年の県総体で初めてライフル射撃が実施され、今年から3人の合計点で競う団体戦も始まった。初の団体戦には3校が出場し、緊迫した中でも冷静に勝利への執念を貫いた同校が見事頂点に立った。主将の高畠空くん(2年)は「それぞれが持てる力を出し切った結果」と喜んだ。

射撃競技用の光線銃を使い、10m先の直径約4・5㎝の的を狙うビームライフル。制限時間45分内に60発の射撃を行い、合計点を競う。一発の満点は10・9点で最高得点が654点。中心への命中率を高めるためには卓越した技術力と高い集中力を要する競技。個人戦の優勝も果たした本邑拓登くん(3年)は「緊張が一番の敵。自分を追い込むことで心が鍛えられる」と強靭な精神力で競技に向き合っている。

射撃部は2015年に同好会として発足、翌年に部活動となり始動した。入学後の部活紹介を見て「格好いい」「やってみたい」と入部を決意する部員が多く、全員が初心者だという。創部から率いる山本浩一先生は「選手と同じ目線でアドバイスするように心掛けている」と決して上からではなく選手が自発的に行動できるように指導する。就任3年目の武田幸太郎先生も「前に出すぎないようにサポートしていきたい」と成長を見守ることで選手たちは伸び伸びと互いに切磋琢磨しながら練習に励んでいる。

銃の重量は約5㎏。体のブレを抑え安定させる役割の射撃用ジャケットやズボンは厚手で硬い素材のため夏場は体力を消耗しやすいが「楽しいから没頭できる。多いときは200発撃つ」と話す中川裕一郎くん(3年)。 毎回全員が個々に目標を決めて日々の練習に取り組み、ミーティングも積極的な意見が飛び交う。高畠くんは「全国大会は3人がそれぞれ底上げを図り、表彰台を目指します」とさらなる躍進を誓った。

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