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夙川高等学校 空手道部

記事 夙川高等学校 空手道部のアイキャッチ画像

6月8日(土)~10日(月)に行われた「第63回兵庫県高等学校総合体育大会」で夙川高等学校(兵庫区会下山町)の空手道部が女子団体形で見事優勝を果たし、35連覇の偉業を成し遂げた。

 

今年4月に移転し、新しく生まれ変わった夙川中学 ・高等学校。空手道部は高校生11人、中学生3人と部の規模は大きくはないが数 々のトロフィーが飾られた練習場には、威勢のいい掛け声が響く。

部長の山田菜月さん(3年)は「チームワークと仲が良いところがこの部の魅力です」と笑顔で話す。空手の形は「力強さ」「スピード」「動きの正確さ」が求められ、団体の場合はさらに3人の呼吸があう同調性が重要なポイント。団体形は尾ノ井羅奈さん、髙木美緑さん、山田菜月さんの3年メンバーと岡井沙樹さん、北本そらさんの2年メンバーで3回戦を勝ち抜き見事優勝を果たした。2回戦の指定形「ニーパイポ」は想定外だったため、2日間で仕上げた。決勝に行くには、この2回戦を1位通過しなくてはいけないプレッシャーがあったが、ほかを圧倒する内容で通過。決勝では3年のメンバーが息の合った演武を披露し、東灘を3点以上突き放す圧勝だった。全国総体には団体形がないため、3人での演武は最後となった。山田さんと尾ノ井さんは幼稚園時代から地元姫路で対戦し、切磋琢磨してきた仲間。高校は空手道部の強豪である同校を一緒に選んだ。山田さんは「練習で遊ぶ時間はないが、勝った時の達成感にはかえられない」と空手の魅力を話した。

団体形以外にも、個人組手で髙木さんが優勝、山田さんは準優勝、個人形では加藤くるみさん(2年)が準優勝と輝かしい結果を残した。

27年指導する石塚博之監督は「技術指導以外にも、生活指導を重点的に行う。生活態度が変われば、練習の態度も変わる。日頃の積み重ねが大切」と話し、練習に打ち込む生徒たちを見守った。

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