垂水のいいね!旬のおいしいもの編 すもも
2019年7月10日号掲載
ほんのりあま酸っぱい、すもも
ジューシーであま酸っぱいすももは、蒸し暑いこの時期にピッタリのフルーツ。 今回は、すもも狩りができる「みとろ観光果樹園」(加古川市)を訪れた。
すももには日本すももと西洋すももがあり、一般的に日本すももを「プラム」、西洋すももを「プルーン」と呼ぶ。日本で生産されている主な品種だけでも15種以上と、その種類は意外に多い。
「すもも狩りの品種は、『メスレー』と『大石早生』の2品種です。今年は、量は少なめですが、実は大きめですよ」。(みとろ生産組合 代表理事 清水正義さん)
「メスレー」はやや小ぶりながら、豊産性で完熟すると甘みが強い。「大石早生」は現在、日本で最も栽培されている品種で、果皮の黄緑色は成熟していくと、赤く染まり、完熟すると鮮紅色に。果肉は淡い黄色で柔らかく、果汁たっぷりでさわやかな甘酸っぱさが特徴。
また、「サンタローザ―」は大きめで、果皮は熟すと鮮やかな紅色。果肉は黄色くやや酸味がありながらも甘味も十分、フルーティーな香りが特徴。緑色がかった果皮が特徴の「ソルダム」も、大きめで果肉は赤く酸味と甘みのバランスがよい。サンタローザ―とソルダムは園内で直売をしている。
すももには、ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれ、酸味のもとリンゴ酸、クエン酸は疲労回復に効果がある。
もぎたてのすももは、3~7日常温で酸味抜きをすると柔らかくなり、香りと甘味が増す。酸味抜きした後は、常温で長く置くと腐りやすくなるので、必要に応じて冷蔵庫(野菜室)で保存し、早めに食べたい。すももはペクチン(水溶性食物繊維)と酸の含有が多いので、ジャムにするのにも適している。
「みとろ観光果樹園」では、すももの他にも季節に応じた果物狩りができ、隣接する「みとろフルーツパーク」と併せて一日中楽しめる。すもも狩りは今月中旬頃終了予定。詳しくはホームページをチェックしてほしい。
すももジャム
《材 料》 プラム…500g(種を除く) 砂糖…200g レモン果汁…大さじ1
《作り方》①プラムをよく洗い、皮つきのまま果肉を切っていき、種を取り除く。
②ボウルに①を入れ、砂糖を半分加え全体にまぶし、約30分置く。
③小鍋に②を入れて中火にかける。アクをとりながら10分程度煮る。
④残りの砂糖とレモン果汁を加え、とろみがつくまで(約5~10分)煮る。
《取材協力》
みとろ観光果樹園
加古川市上荘町見土呂835-4
T E L&FAX 079-428-2133
営業時間 9:00〜16:30
無料駐車場 250台
http://www.mitoro.jp
すもも狩り おとな…800円、こども…600円(7月中旬頃まで)
ぶどう狩り おとな…1,100円、こども…900円
栗ひろい おとな・こども…500円(持ち帰り料金1,200円/kg)
柿狩り おとな…700円、こども…500円
(おとなは中学生以上、こどもは4歳~小学生)
※個人は予約不要 ※時間無制限 ※くり以外は食べ放題 ※お持ち帰りは時価 ※団体割引30名以上で1割引
みとろ観光果樹園産の ジャムは兵庫県認証食品 (この他に梅ジャムも販売)