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西区

木工クラフト教室

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5月19日(日)市営地下鉄学園都市駅近くの、高塚山(標高185・9m)南天望台広場で、神戸学園都市高塚山を愛する会主催の木工クラフト教室が開かれた。
高塚山は学園都市の街中にありながら豊かな自然を残す貴重な山。15分ほどで登ることができ、山頂には古墳群や神社もある。また江戸時代末期に幕府の命で造られたが、完成後に公表されることなく歴史に埋もれた「徳川道」の一部が山中にあるなど、古い歴史を持っている。

「神戸学園都市高塚山を愛する会」は、高塚山を誰でも安全に歩ける山にし、後世に引き継ごうと10年前から散策道の整備や掃除などを定期的に実施している。今回は高塚山の除伐材を使用して、カブト虫やクワガタ、メダルなどを作るイベントを開催。カブトムシ、クワガタの胴体部分は桜の木やヒサカキ、角と足はネズミモチの木が使われた。用意されたパーツの中から子どもたちは自分好みの形の角や足を選ぶ。それを胴体に合うように同会のメンバーがカッターナイフで微調整し、子どもたちがグルーガンで胴体に付けていく。最後にペンで黒目を書き入れると愛嬌のある木工クラフトが完成。

垂水区小束山手から三兄弟で参加した勝本一史くん(小4)、晴貴くん(小2)、悠聖ちゃん(3歳)。晴貴くんは「楽しかった!角が大きくてカッコいい!」と笑顔を見せた。佐藤優奈さん(小2)は舞多聞からお父さんと参加。「去年の木工教室が楽しかったので今年も来ました」とニッコリ。学園東町からお父さんの桂介さんと参加した安田佳凜(かりん)さん( 小4)は、「高塚山には初日の出や、森のコンサートにも来ています。クワガタは部屋に飾りたい」と話した。

同会は年間を通して、さまざまな活動を行っている。地元高校生によるすり鉢状になった地形の音響を活かした「森のコンサート」や、山を歩きながら季節の植物や虫に親しむ「自然観察会」、ニホンアカガエルやトンボの生息を促す「ビオトープ 」の造成など。

会長の内藤富夫さんは「子どものころから山に親しんでもらって、自然を大事にする心を持って欲しいです。お父さんたちも一緒に気分転換に山に来てもらい、シニアには森づくりにも参加してもらいたい。親子で楽しめるイベントをいつも考えてます」と話した。

◆「神戸学園都市高塚山を愛する会」ブログ     https://gakuenkobe.at.webry.info/

神戸学園都市高塚山を愛する会メンバー

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