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須磨区

続・世界の国めぐり

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「続・世界の国めぐり」が5月24日(金)に北須磨文化センター(須磨区中落合)で開催され、約30人が参加した。
「世界の国めぐりシリーズ」として、小澤輝郎さんがさまざまな国での生活経験を基に世界の風俗、習慣を解説するという人気の講座。同センターでは平成28年から月1回開催している。小澤さんは90歳になるが、同センター以外でも講座を多数受け持っており、「毎日どこかへ出かけて、話している。ボケている暇がない」と笑顔で話す。

かつて文部省に勤務していた頃、海外視察のために約70カ国を訪問。195カ国の文化や生活習慣などを比較研究。中学校教諭、国立・私立大学の講師、教授、神戸龍谷中学校高等学校の校長を務めるなど68年間連続して途切れなく教育に従事。平成30年には長年の功労を称えられ勲四等瑞宝章を授与された。

病気にかからないように、ビーガン(完全菜食主義者)を貫く。昼ご飯はスライスした玉ねぎを1玉分のほか、たくさんの野菜を食べ、腕立て、腹筋と体力づくりも欠かさない。小澤さんの他の講座も受講しているという参加者は、「年齢を感じさせず背筋がピンとしていて、英語もペラペラで尊敬する」と話し、また「いろんな国の生活と密着した話が聞けるので楽しい」という声も。

この日はデンマークとスウェーデンがテーマ。デンマークの広さは約4・3万平方キロでほぼ九州と同じ面積。デンマークの建国の過程や宗教、文化について説明があった。現地の学校に行ったときの生徒のあいさつの方法や、夜8時から夜中1時まで夕食時間がとても長いことなど、実際に訪問した時の経験を語った。

スウェーデンは45万平方キロで人口約1000万人の内96万人が首都ストックホルムに住む。家族そろって食事し、休暇は年間5週間。帽子のマナーは小さい頃からしっかりと教わる。日本でもマナーを教える機会が増えたらと思っていると小澤さんは話した。車にはアルコロックという機械がついていて、飲酒をしたら運転できないなど、日本とは違って徹底的な政策がとられているという。

小澤さんは、海外の生活風習のほか、英語教育、日本の年中行事などさまざまなタイトルやテーマでの講演、講義ができるので、これからも多くの講演を行いたいと話した。

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