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垂水区

垂水のいいね!学校編 高丸小学校 高丸っこなかよしランド

2019年6月12日掲載

高丸小学校 高丸っこなかよしランド

まもなく創立70周年を迎える高丸小学校。さまざまな行事の中でも、毎年6月に学校公開デーの一環として開催されている「高丸っこなかよしランド」は、体育館や教室に児童がお店を構え1年生から6年生までが一緒にゲームを楽しむにぎやかな行事。日頃から異学年交流に力を注ぐ同校の取り組みや、なかよしランドの模様についてお話を訊いた。

 「高丸っこなかよしランド」が行われるようになったのは今から10年ほど前から。1年生から6年生までを学年ごとに横に分けるのではなく、異なる学年が一緒になるよう縦にグループを組み、それぞれのグループでボウリングや輪投げ、ツイスターなどのゲームを主催。当日の受付や来校者に配るスタンプカードの作成、各ゲームのルールを決めたり看板を作ったり、すべて子どもたち自身でそれぞれの役割を決めて準備にあたる。話を伺った先生によれば「高丸小学校では日頃から異学年の交流を大切にしていて、月に一度は縦のグループで遊ぶ時間を持っています。高学年がリーダーシップを取って低学年を見ていけるようになってほしいという思いや、学年が違っても誰とでも仲良くできるようにとの願いもあります。学校では避難訓練や給食を取りに行く時など、なんでも低学年が優先です。それを『やりなさい』と言われてやるのではなく、ふだんから異学年とかかわることで自発的にそういう行動ができる人になってほしいという気持ちもあります」とのこと。

 なかよしランドではお店番をするグループとお店を回って遊ぶグループに分かれ、遊ぶ時は6年生と1年生のペア、5年生と3年生、2年生と4年生という具合にそれぞれのペアで行動する。「好き勝手に動くのではなく、高学年が低学年の気持ちに寄り添いながら行動できるように。ふだん同じ学年で遊んでいる時はみんなが対等なので自分を押し通してしまうこともありますが、ペアになると高学年の子どもはお兄さんお姉さんらしく、優しい気持ちで過ごすことができている。とても温かい時間になっているのを感じます。どの子もふだん同じ学年の子たちと遊んでいる時とは違う表情を見ることができて、『この子はこんなふうに優しく声掛けをしてあげられるんだ』という発見もあり、子どもたちの素敵な顔を見ることができます」。

 保護者はもちろん、通学路に立ち交通安全のボランティアを務める方など、地域の人たちも毎年たくさん参加している。遊びを通して授業参観などでは見られない子どもたちの元気いっぱいな姿を楽しんでいるという。「日頃の異学年交流やなかよしランドを通して、自分とは異なる子たちと一緒に何かを作り上げていくことの楽しさを子どもたちが身につけていくことができたら。この地域は温かい方ばかりで、日頃から子どもたちを見守ってくれています。この地域だからこそ良い子どもたちに成長できているんだなと思います」。  取材で高丸小学校を訪れた際、出会った児童たちがみんな元気いっぱいに「こんにちは!」とあいさつをしてくれた。子どもたちの明るい声が響く地域は、それだけで幸せに包まれているようだ。

〈高丸小学校〉 所在地:垂水区大町2-6-9 TEL:707-8877

今年のなかよしランドは 6月15日(土)開催です!

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