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誰もが健康になれるまち「健康創造都市KОBE」

誰もが健康になれるまち「健康創造都市KОBE」を目指す神戸市は市民の健康状態をデータ管理するシステム「MY CОNDITIОN KОBE」を理化学研究所と共同で開発した。

 

このシステムの利用規約に同意した市民が、スマートフォンアプリ「カラダかわるNavi」をダウンロードし利用登録すると、各人の健康診断結果や食事、歩数、睡眠などの健康・生活情報をまとめて管理することができ、入力した情報に対してアドバイスなどが受けられる。同システムは、全国の自治体では神戸市が初めて。アプリの利用は4月から開始された。

自身のなりたい姿を設定できるように、「健康維持コース」「ヘルシーダイエットコース」「メタボ改善コース」「低栄養対策コース」「ロコモ対策認知予防コース」の5つのコースがある。スマートフォンのセンサーを使って歩数は自動計測。食事はカメラ機能を使って写真を撮るだけで、人工知能(AI)がメニューや食材、食事量を推定し、摂取栄養素や塩分まで自動入力する。見た目で判別し辛いメニューを人工知能が誤認識した場合には、手動で訂正入力すればよい。

睡眠については現段階では「よく眠れた」「まあまあ」「あまり眠れなかった」の三段階から該当するものを入力するようになっているが、ウェアラブル端末と連動した自動入力データが取れるよう開発中だという。前述のデータの内容によりアプリ内で「本日のアドバイス」が自動送信され、一日の振り返りができる。データは週単位、月単位でグラフ化されるので、自身の健康状態を一目で把握できる。  また、健康・生活情報を入力したり、指定された健康イベントなどに参加したり、歩数などの健康目標を達成するとポイントが貯まる仕組みになっている。貯まったポイント数に応じて、市内施設利用券や健康商品などが当たる抽選会に、年4回参加できる。

現在、利用者の約7割は40から60歳代であるが、中には70歳代もいるという。保健福祉局健康部健康政策課の健康創造担当課長で行政医師の三木竜介さんは、「健康に関する身近なデータを網羅できるアプリです。ポイントや特典を楽しみながら、健康増進や生活習慣病の予防に役立ててください」と呼びかけている。  PC・スマートフォンから、神戸市のHp「MY CОNDITIОN KОBE」サイトにアクセスし、仮登録を済ませると、市が本人確認をし(同システムは市保有のデータを見える化するため)パスコードが掲載されたハガキが送付されるので、スマートフォンから専用アプリ「カラダかわるNavi」をダウンロードし、利用登録すると利用できるようになる。

健康情報を活用する仕組みは理化学研究所と共同で開発、データベースは富士通、アプリはリンクアンドコミュニケーションと連携した。利用登録は「MY CОNDITIОN KОBE」で検索。

※ウェアラブル端末/手首や腕、頭など体の一部に装着して使用するコンピュータデバイス(道具)のこと。メガネや腕時計のような形で身に付けることができ、スマートフォンにかわる端末として注目されている。

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