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垂水のいいね!学校編 垂水区善行青少年表彰のつどい

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2019年5月8日掲載

第35回 垂水区善行青少年表彰のつどい

人々のお手本となるような善行のあった青少年を称えるとともに、青少年全体の善行意識を高め「明るいまちづくり」を進めることを目的に昭和59年度に創設された「垂水区善行青少年表彰」。今回は3月2日(土)に行われた「第35回 垂水区善行青少年表彰のつどい」の模様をご紹介。(垂水勤労市民センター レバンテホールにて開催)

毎年この時期に開催されている「垂水区善行青少年表彰のつどい」。当日は第一部に表彰、第二部の「YOUTH FESTIVAL TARUMI 2019」では、「ユースステーション垂水」に登録している高校生によるバンド4組の演奏がにぎやかに行われた。

個人表彰の部では、神戸聴覚特別支援学校高等部3年の有元大輔さんと、塩屋小学校4年の岩本悠希さんが受賞。有元大輔さんは卓球部のキャプテンとして活躍。ピン球を握ることも難しかった頃から練習を重ね、聾学校卓球近畿大会では優秀な成績を収め2年連続で全国大会に出場。サッカーにも取り組んでおり、自身の学校にはサッカー部がないため他校のサッカー部に参加し試合に出場。この日もサッカーの試合出場のため、担任の先生が代理で式に参加していた。

岩本悠希さんは昨年10月、大雨の影響から塩屋町で大規模な土砂崩れが発生した際、父親とともに現場付近の清掃作業に参加。雨が降る中での土嚢作りや、道路復旧のためにがれきの撤去作業にも取り組むなど、大人に混ざりボランティア作業にも積極的に参加し地域活動に大きく貢献した。

団体表彰の部では舞子中学校吹奏楽部、舞子小学校舞子ソーラン、多聞東中学校、塩屋北小学校4年生、そして垂水東中学校が受賞。舞子中学校の吹奏楽部は、毎年市の吹奏楽コンクールや地域の行事にも数多く出演し、心のこもった演奏を披露している。また、舞子小学校では毎年運動会で5年生が「舞子ソーラン」を発表するのが伝統。子供達のアイディアを取り入れた法被を羽織っての踊りは地域の行事でも披露され、非常に喜ばれている。多聞東中学校は、地域の夏祭りに7年連続でたこ焼きの出店を担当。学校全体でのあいさつ運動や、陸上部が普段使用している公園や地域の清掃活動にも取り組んでいる。この日は吹奏楽部が授賞式後に素晴らしい記念演奏を披露し、会場を沸かせた。

塩屋北小学校は、4年生で行う福祉体験を通して地域の高齢者との交流を進めており、毎年12月に開催される「ふれあい給食Xmasコンサート」にも10年以上にわたって参加。地域の高齢者へ元気を贈り届けている。最後に、全校をあげて「地域から愛される学校づくり」に取り組む垂水東中学校は、地域のボランティア活動に生徒会や部活動を中心に多くの生徒が参加。支援学校との交流や清掃活動も積極的に行い、地域の人々の信頼を集めている。

受賞者の家族や友人、学校関係者をはじめ会場にはたくさんの区民がつめかけ、同表彰や若者達の日頃の頑張りに高い関心を寄せているのが伺えた。世界で初めてブラックホールの撮影に成功したプロジェクトで日本人研究者が活躍したように、垂水からやがてはこの国や地球の未来を担う存在となる若者達が、夢に向かって頑張る姿や、身近な活動に取り組む姿勢を応援したい。

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