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垂水区

垂水のいいね!人物編 今関明子さん

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2019年5月8日号掲載

今関明子さん

本多聞中学校のPTA改革の記録を一冊の本に

「PTAって必ず加入するもの?」「役員になったら大変なんでしょ」「でも子どもがお世話になってるし…」子どもを持つ親なら誰もが直面するPTAのあれこれ。最近ではマスコミでも取り上げられることが多く、何かと話題になっている。そんなPTAをもっと楽しく、もっと気軽に!と、校長先生と二人三脚で改革を進めたのが今関明子さんだ。息子さんの保護者として本多聞小学校で4年、本多聞中学校で3年PTA会長、副会長を務めた。「いえいえ、改革って…そんなたいそうなつもりはなかったんですよ。私自身、くじ引きで役員になってしまって、まさか本まで出すことになるなんて」とにこやかに話を聞かせてくださった。

くじ引きで役員を決めるときの気まずい雰囲気や、今の時代に合わないのに前例踏襲で何年も続いている活動など、誰の役に立ってるかわからない役割がとにかくイヤで、当時の役員仲間と一緒に、少しでも楽しく活動できるよう、子どもたちのためになり保護者にも役立つようにと、いろいろ工夫するようになった。とはいえ、学校で新しいやり方に変更するのはなかなか難しい。そんなときに大きな力になってくれたのが、当時の校長、福本先生だ。「結局のところ役員だけがんばってもPTA改革は難しいんです。校長先生や教頭先生と同じ目標を持って一緒にやっていくことが大切ですね」という。そういうわけで、おふたりの共著として出版することになったそうだ。本書では「PTAあるある」なエピソードや、改革の取り組みが具体的に描かれていて興味深い。PTAに関わったことのことのある人なら、そんな方法があったのか、もっと早く知りたかったと思うような内容だ。

現在、今関さんは民生主任児童委員として、地域で課題を抱える子どもやその保護者と関わっている。また、地域ボランティアによる放課後学習会も主宰。本の中では福本先生から「スーパーボランティア」と言われているが、これもPTA役員を通じて、地域の民生委員とつながりができたことで引き受けることになったそうだ。ご本人は「ボランティア活動よりバリバリ働くつもりだったんですけどね。人のご縁ってありがたいというか、思いもかけないことが起こりますね」と笑う。「PTAにしても教育にしても、ギスギスしないで人にやさしい制度を、それができる立場にいる人が作ればいいやん」という今関さんの言葉に納得だ。

「PTAのトリセツ ~保護者と校長の奮闘記~」今関明子・福本靖 共著/世論社(1000円・税別)

 

学校の教室を利用した放課後学習

放課後学習で子どもの横に座ってくださるボランティアを募集中。

興味のある方は本多聞小学校 教頭まで、ご連絡下さい。 (本多聞小TEL.784-4477)

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