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垂水区

五色塚古墳館オープン

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 4月18日(土)、五色塚古墳を詳しく知るためのガイダンス施設「五色塚古墳館」(垂水区五色山)が開館した。前日の4月17日(金)には地元の関係団体や小学生約200人を招いたセレモニーと内覧会が行われた。 (主催/神戸市)
 五色塚古墳は、4世紀後半(古墳時代前期)に造られた、兵庫県で最大の前方後円墳。全長194mで、古墳の周りに大きな濠(ほり)をめぐらしている。海上交通の要衝である明石海峡を見下ろす高台を選んで造られていることから、海上交通と関わりの深い有力者を葬った墓とされ、その規模、埴輪の形態から当時の政治的中心であったヤマト王権とも濃密な関係があったと考えられている。
 昨年、復元整備から50周年を迎えたところだが、戦後、荒廃の進んだ五色塚古墳を守ろうと声を上げたのは地域住民だったという。1964年に「五色塚古墳保存会」が設立され、古墳の完全な保存と周辺の整備・公園化を市に要望したことから、全国で初めての古墳復元整備が始まった。10年の調査と復元整備の過程から見えてきた古墳の歴史的意義・文化財としての価値を「五色塚古墳館」では映像・パネル・実物資料を通して紹介している。
 同館は古墳を見渡すことができる北側に立地。1階は、古墳から出土した30点の埴輪・土器の展示や垂水観光大使の「ごしきまろ」と古代の女の子「たるみこ」が古墳の歴史について解説する映像を鑑賞することができる。埴輪・土器は古墳横にある事務所に展示されていたものに加え、神戸市埋蔵文化財センター(西区糀台)にて収蔵していたものも新たに展示した。五色塚古墳には鰭付(ひれつき)円筒埴輪、鰭付朝顔形埴輪など約2200本の埴輪が並べられていたことが分かっている。
 2階は、復元整備の過程について学べる展示と、古墳を造る作業、復元の仕事を体験できるコーナーがある。「埴輪パズルチャレンジ」「葺石チャレンジ」「石運びチャレンジ」など大人も子どもも楽しみながら古墳に親しめる仕掛けがあった。
 タブレットを使ったAR(拡張現実)体験も用意されている。タブレットを古墳にかざすと、当時の古墳の様子や周りの風景を立体的に体感することができる。「着せ替えモード」でタブレットを人にかざすと古墳時代の服装でカメラ撮影ができ、古墳前で当時の人々になりきって楽しむ来場者の姿があった。
 セレモニーで挨拶をした久元喜造市長は「古代のロマンを搔き立てる場所となっている。たくさんの人に当時の模様に想いを馳せていただければ」と語った。
 史跡五色塚(千壺)古墳小壺古墳整備委員会会長の黒崎直さんは「古墳と明石海峡大橋、淡路島をセットで見られる新しい景観が一つ増えました。多くの人に愛される場所になってほしい」と笑顔で話した。
 招待された霞ヶ丘小学校6年生担任教諭は「学校でも事前に古墳について学ぶ時間を設けました。淡路島が見えるから、あそこから材料を運んできたのかななどの声が上がっていました」と話した。児童たちは「埴輪の数は300本くらいかなと思っていたけど2200本もあったことや小壺古墳(五色塚古墳の西側にある円墳)の地下に長方形の部屋があることを聞いてビックリした」「昔の人は全部手作業でやったのはすごい」などと驚いた表情で話した。
 神戸市文化スポーツ局文化財課の井上麻子さんは「古墳のことを詳しく知っていただいて〈これからも大切にしていきたい〉〈自分たちの誇りだ〉と思ったり、歴史がすごく面白いものだと感じてもらえたら」と語った。
◆入館無料。月曜休館(祝休日の場合は翌日)。

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