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西区

「ヒロコバ丘」特別開放

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4月5日(日)、西区学園西町の南側に位置する「ヒロコバ丘」が特別に開放された。地元住民を中心に約300人が訪れ、桜を愛でながら散策を楽しんだ。 (主催/学園西町連合自治会 協力/神戸学園都市高塚山を愛する会、学園東町連合自治会、西区役所)

高塚山と長坂山の中間にあるヒロコバ丘。「神戸学園都市高塚山を愛する会」の長年の整備、森づくり活動により、今では豊かな自然が広がっているが、18年ほど前まで山は荒れてしまっていた。ニュータウン開発の陰で人の手が入らず、葛、セイタカアワダチソウなどが伸び放題となり、不法投棄もあり、危険箇所が増えていた。同会の創設メンバーの内藤富夫さんは、荒れた山を良い環境に戻したいと一念発起。2008年、有志とともに山道の整備や植樹等の森づくりを開始。高塚山においても森づくりのみならず、木工クラフト、自然観察会、学生コンサートの開催など多彩な活動を行ってきた。

普段は立ち入りが制限されているヒロコバ丘だが、当日は学園西町連合自治会の要望で開放され、見事な桜が来訪者の目を楽しませた。丘を登る途中には右手に明石海峡、左手には直下に神戸芸術工科大学や兵庫県立大学、右奥に雄岡山、左奥に雌岡山を望むことができた。

桜の植樹には、同会メンバーの辻田京史さんが活躍した。西区小寺の桜から種を取り、プランターで1年間育て、さらにその苗を愛媛県松山市にある実家で1年育てた。1m50㎝ほどに育った苗木をヒロコバ丘まで運び、1年に百本ずつ、10年に渡って植樹を続けた。さらに「公益財団法人日本さくらの会」からも4回ほど桜の寄贈を受けたという。地域住民に向けた植樹会も開催。当時植樹会に参加したと話す学園東町の女性は「2本の苗を植樹させてもらいました。プレートに名前を書いて、木に付けました。山の斜面に植えたことを覚えています。あれから桜の木が元気に大きくなったかなと気になっていました」と、記憶をたどりながら自身が植えた桜の木を探し、感慨深げに見つめた。

同会の三木廣隆さんは、2017年に孫が生まれた記念として植えたオオシマザクラを見つめ、「9年でこんなに大きくなりました」と美しく咲く花に目を細めた。離れて住む孫にも写真を送り、「きれい」と言っていたとうれしそうに話した。

週に4~5回、高塚山とヒロコバ丘の整備に奔走している同会の堀さんは「会の発足から時が経ち、メンバーも歳を重ねてきています。若い世代の方にも、身近な自然に興味を持って活動に加わってもらい、この景色を継承していってほしいです」と訴えた。


桜越しに明石海峡大橋を望む

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