ペット防災ワークショップ

2月28日(土)、須磨区役所(須磨区大黒町)4階多目的会議室にて、災害時のペットとの避難について考える「須磨区ペット防災ワークショップ」が行われ、約60人が参加した。(主催/須磨区地域協働課)
災害時に大切なペットの命を守るために、飼い主が日頃からできる備えや災害時の同行避難について知るワークショップが開催された。最初に神戸市健康局環境衛生課の谷口祥介さんからペットとの同行避難やガイドラインについての説明があった。阪神・淡路大震災の時にはペットの避難についての指針が何もなく、多くの混乱が起こった。ペットが飼い主と離れ放浪したり、避難所に入れず車中避難をしてエコノミー症候群になったケースも見られた。過去の教訓を経て、神戸市では2023年に「災害時のペットとの避難ガイドライン」を策定。現在神戸市内の322の避難所の内、約75%にあたる246カ所でペットの受け入れが可能となっており、小中学校においては約90%がペットの同行避難が可能な体制にある。日頃の備えとしては犬艦札や飼い主の名前・連絡先を書いた迷子札をつけたり、クレート(ペット用キャリー)に入ることに慣らしておくと、災害時の負担軽減につながる。
神戸市獣医師会所属、動物行動クリニックなかの院長の中野あや獣医師からはペットを苦手なもの(ボディタッチ、屋外の刺激、クレート)に慣らすコツが伝えられた。ペットは困った時や我慢している時、緊張や不安から目をそらしたり、鼻をなめる、前足を上げる、あくびをするなど固有のサインを出す。そのサインを知り、苦手なことを練習する際は無理をせず、短時間から、一番好きなおやつなど大きな良いこととセットにして慣れさせることも良い。
避難所では飼い主が協力して一時飼育スペースを設営・運営するため、人間とペットの避難所内での居住スペースをどのように分けるか実践したり、同行避難ペット登録票を作成するなど一時飼育スペースの設営訓練も行われた。
展示ブースでは企業・NPOが防災への取り組みをアピール。ペットの受入体制を整えているキャンプ場「KOBE川の音ベース」(北区山田町)を運営するNPO法人ピニオンギアは、迷子・脱走を未然に防ぐために1本のロープで緊急用ハーネス(胴輪)を作るワークショップを開催。結び方を工夫することで子どもでも簡単にハーネスを作ることができた。
平常時でも災害時でも活用できる犬用発酵粉末は糀をパウダー状にしたものを手持ちのペットフードにかけるだけで栄養補助ができる。ペットの写真付き防災ブックの作成や避難マップ作りをできるブースもあった。
ペットの避難所設営体験をした須磨区の佐藤芳文さんは「いざという時に登録票に記入するペットの登録番号や予防注射の履歴はまとめておいたり、平時から備えられることをしておきたい」と話した。
「うちトコ動物避難所マップ」全国のペット避難所(民間)を検索できる
「神戸市ペットの防災対策」自宅に近い避難所を検索でき、ペット同行の可否を確認できる

1本のロープで緊急用ハーネス(胴輪)を作る