紙芝居のガンチャンがやってくる!!

1月17日(土)に、西神南セリオ(西区井吹台東町)センターコートで「紙芝居のガンチャンがやってくる!!」が開催された。 (主催/Serio(セリオ))
主催のセリオでは、定期的にさまざまなイベントを開催している。イベント開催日の1月17日は、ちょうど「阪神・淡路大震災」が起きた日ということもあり、〝阪神・淡路大震災31年目の紙芝居で継承する防災への備え〟をテーマに、紙芝居屋のガンチャンによる防災にちなんだ紙芝居が披露された。
紙芝居屋のガンチャンは、自転車を使った昔ながらのスタイルで全国各地のみならず海外のイベントでも活躍している。演目はすべてオリジナルの紙芝居で、これまでに作成した紙芝居は400作品を超える。開始前には拍子木を鳴らしながら会場の周囲を歩き「もうすぐ紙芝居が始まりますよ」と客寄せをした。みるみるうちに観客が集まり、立ち見も出るほど。かつて紙芝居には「クイズ」がつきもので、正解すると水あめがもらえたと説明し、影絵を見て何の形かを当てる「シルエットクイズ」が行われた。正解者にはガンチャンオリジナルのシールがプレゼントされた。
紙芝居のタイトルは『防災ヒーローレスキューマン』。ある日、男の子「マモルくん」と家族が住む神戸に大きな地震が起こり、まちは大パニックに。マモルくんは両親とはぐれ「お父さん、お母さん」と呼んで探すが、見つけられずいた。ガンチャンの呼びかけで、観客たちが「レスキューマン」と呼ぶと、レスキューマンではないほかのヒーローたちが現れた。そのなかの一人アイサツマンは、マモルくんにあいさつの大切さを教えた。そしてスペシャルマンが時を戻し、地震が起こる前に戻してくれた。
普通の日常を過ごしているとまた地震が発生。マモルくんが助けを求めていると、近所の人が両親のところに連れて行ってくれた。前回と違い、今回はなぜ近所の人たちが助けてくれたのかというと、マモルくんがアイサツマンから教わったように普段から近所の人たちとあいさつを交わし、絆を作っていたから。作中にレスキューマンは出てこなかったが、みんなは誰かのレスキューマンになれる。ガンチャンは、地震など災害はいつ起こるか分からないから、備えとして常日頃より近所の人たちと繋がり、絆を作っておくことが重要だと話した。
続いて昔話『桃太郎』をもじった『ももももももたろう』を披露。桃太郎の〈桃〉の代わりに太郎で終わる名前「◯◯太郎」を一緒に考える、観客参加型の紙芝居。紙芝居の最後には「最近AIなどが普及してきているが、自分自身で考える想像力やアイデアが大切」とガンチャンは話し、締めくくった。
ガンチャンの声が大きくて楽しそうだったので参加したという中学2年生の山本愛梨さんと田中奏音さん(西区井吹台東町)は「地震が起きた時のための防災の備えが分かって良かったです。紙芝居の絵も可愛かったです」、「今までの知ってる紙芝居と違い、自転車に乗ってる紙芝居は初めて見ました。とても新鮮に感じました」と笑顔で感想を話した。
ガンチャンは「説教くさくならず楽しく分かりやすく伝えられるもの、心の奥にインパクトが残るような紙芝居をこれからも披露し、届けていきたいと思います」と話した。