カラダでめぐる呼吸法を学ぼう

12月18日(木)、西区文化センター3階和室1・2(西区糀台)であじさい講座 親子の学び教室「カラダでめぐる呼吸法を学ぼう」が開催され、事前申し込みをした親子が参加した。(主催/神戸市教育委員会事務局 総務課)
親子の学び教室は幼児(概ね1歳から3歳まで)とその保護者を対象に市内各区で毎回異なるテーマで年間6~7回開催されている。同日は「カラダでめぐる呼吸法を学ぼう」と題して、親子で一緒に体を動かしながら楽しめるヨガセラピーの教室が開かれた。講師を務めた友廣麻央さんは元ダンサーで自身の体のケアのためにヨガを始めた。妊娠・出産でダンサーの仕事を休んだ時に「ヨガセラピー」の資格を3年かけて取得し、2012年から教室を開いている。一般的な「ヨガ」が、きれいにポーズを取り、柔軟性向上や運動不足解消などフィットネスとして行われるのに対し、「ヨガセラピー」は自立神経や心の調整にも関わる呼吸法や体の動きで心身のケアをするのが目的。自分の体を知りコントロールできるようにするケアとして医療補助や介護の現場でも取り入れられ、病気の患者や体の不自由な人でも行えるリハビリ、ストレスケアに活用されている。
教室は前半、呼吸法を使いながら親子で一緒に体を動かして遊び、後半は母親がゆっくりリラックスする内容となっていた。前半が始まると友廣さんはオランウータンのぬいぐるみをパートナーの子どもに見立てて足を開脚しバタバタ動かしたり、拍手したりと手本を見せた。参加者の親子は友廣さんとぬいぐるみの動きを真似て一緒に体を動かした。体を四つん這いにし、腰をゆっくり動かして股関節の周りを大きくほぐした。その時には、腰を丸くすると腰痛予防になるとも説明した。次は立ち姿勢に。幼児を抱きながら恥骨を前に意識して動かす。「吸って、吐いて」と友廣さんの声に合わせ呼吸も意識した。続いて、幼児を抱きかかえたまま、ゆらゆらと横に揺れ動き、横へクルっと回転した。足の上げ下ろしやスクワットなども行った。
後半に入ると、流れていた音楽もゆったりとした曲に変わった。参加者の母親たちは畳の上に仰向けに寝転がりお腹を押さえ、友廣さんの掛け声に合わせて呼吸。体勢を変え、あぐらのポーズでも同じようにお腹の動きを感じながら呼吸した。しっかり深く吸うことで脳がリラックスされ、ほぐれていく。手を頭の後ろや額に当てて呼吸すると体が温かくなり血流がよくなっているように感じると参加者は口にしていた。体をひねり、吸って吐いてと掛け声に合わせて呼吸し、胸を広げ深く呼吸する。ほぐれてくると呼吸が深くなり肺が広がる。育児中に幼児を抱く姿勢は猫背になりやすく、頭が無意識の内に前に移動してしまうので、正しい位置に直しましょうと友廣さんは参加者に伝えた。また仰向けに寝転がり、長く息を吐いた。副交感神経を刺激し、吐く息が倍の長さになるよう、数を数えてゆっくり呼吸を行った。吐く息が長くなると吸う息も深くなる。背中と畳との隙間をなくすことで反り腰を治すこともできると友廣さんは付け加えた。
教室の最後には、目を閉じて2分間の瞑想を行った。友廣さんから「今朝、起きてから今までの間にあった『うれしいこと』を思い出してみてください。音、匂いなど鮮明に思い出してみてください」と呼びかけがあり、瞑想の後には参加者それぞれが心に浮かべた『うれしかったこと』を発表した。「1秒前の自分はいないので、振り返ってみるとまた違った見方ができます。子どもと一緒に瞑想をして、何を思ったか会話してみるのも良いですよ」と友廣さんは勧めた。
1歳の男の子の稜月ちゃんと参加した母親の山中未紗さん(北区)は「普段は北区の学び教室に通っていますが、内容が良い時は西区まで足を延ばして参加しています。そのまま寝られそうなくらいリラックスできました。普段は安らぎがないので、こういった時間をつくることは良いと思いました」と笑顔で話した。1歳3カ月の女の子と参加した母親(西区井吹台東町)は最近、娘が踊るようになり、お部屋の中で体を動かすことが好きなので参加しました。久しぶりにヨガの呼吸を意識しました。また小学生のお兄ちゃんとも瞑想を一緒にしてみたいです」と話した。

講師の友廣麻央さん