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須磨区

地域防災イベント すまもる

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 9月24日(土)名谷駅前広場(須磨区中落合)で「地域防災イベント すまもる」が開かれ、秋晴れの空の下、親子連れなど多くの人でにぎわった。(共催/須磨パティオ専門店、ダイエー名谷店、大丸須磨店 協力/神戸市、須磨警察署、須磨消防署)

地元住民と一緒に「防災・防犯について考えてみよう!」をテーマに、見て・触れて・体験できる防災イベントが名谷エリアで初めて開催された。同イベントは今年3月に開催予定だったが新型コロナウイルスの影響で中止となり、この日の開催となった。
会場にはパトカーや白バイ、はしご車、放水車のほか、普段は見ることのないタイヤの直径が1メートルほどの高性能救助車「ウニモグ」やレスキュー車などさまざまな特殊車両の展示があり、乗車して写真撮影ができるとあってどの車両にも長い行列ができていた。須磨区横尾の岩坂隆史さんは白バイに乗りたいという娘の咲希さん(年長)、実歩さん(年少)の3人で写真に納まっていた。阪神・淡路大震災の揺れをトラックの荷台に作った部屋で再現する地震体験車「ゆれるん」で震度7の激しい揺れを体験したり、AED講習や煙体験ハウスなど、多くの体験ブースが並んでいた。その中でも、放水体験が子どもたちに人気。消防服を着て消防士と一緒に勢いよく水が出るホースで放水した枇杷田(びわた)碧翔さん(年長・須磨区西落合)は「楽しかったよ」と笑顔。母親の沙弥子さんは「体験ブースも多くて一日楽しめますね」と話した。


(左から)岩坂隆史さん、咲希さん、実歩さん


枇杷田(びわた)碧翔さん

ステージでは須磨消防音楽隊が緑黄色社会の「Mela!」や星野源の「ドラえもん」、「マツケンサンバ」など馴染みの曲を披露。演奏の間には「今は秋雨前線が発生しやすい時期です。風水害は予測しやすいので天気予報を確認して早めの対策を」と呼び掛けた。続いて登場したのは県立須磨友が丘高等学校吹奏楽部。ワンピースの主題歌「ウィーアー!」やなにわ男子の「初心LOVE」のほか須磨警察音楽隊とのコラボ演奏もあり盛り上がりを見せた。


県立須磨友が丘高等学校吹奏楽部

会場で大きな歓声が上がったのは事故車両脱出デモストレーション。車両の損傷が激しく車内から脱出できないという設定で須磨消防レスキュー隊が実際の事故車を用いて窓枠を切断し、神戸市消防局のマスコットキャラクター「うっかりん」を救出。ほかには大丸須磨店の屋上約30メートルの高さからロープを使って急降下する須磨消防救助隊による降下デモストレーションも盛大な拍手が沸き起こっていた。
大丸須磨店の立花さんは「今後も定期的に防災イベントを開催して、備えを万全に自分たちで守っていけるように取り組んでいきたい」と語った。

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