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第1回“こどもの居場所サポーター”への講座 西区文化センター(西区糀台)

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第1回“こどもの居場所サポーター”への講座(全3回)が7月21日(水)に西区文化センター(西区糀台)で開催され、定員の20人が参加した。 (主催/西区社会福祉協議会)

飯沼直樹さん


神戸市では子どもたちが放課後に安心して楽しくすごせるように地域の団体やNPOなどが食事提供や学習支援を通じてこどもの居場所づくりをすすめている。

講座では「こどもの居場所とは~地域で愛される、こどもの居場所のハナシを聞いてみよう~」というテーマで、静岡市子ども食堂ネットワーク理事長の飯沼直樹さんが基調講演をおこなった。  飯沼さんは静岡市の各小学校区に1つずつ子ども食堂をつくることを目標に2016年より活動を始め、今年3月にNPO法人静岡市子ども食堂ネットワークを設立。7月現在、市内17小学校区で16会場の子ども食堂を設置した。子ども食堂がメディアで紹介され、その印象から、「貧困支援活動でしょ?貧困がない地域には縁のない活動なのでは」と誤解をされることが多いというが「子ども食堂は地域にとって『子どもたちの環境の健康診断』の場になる」と飯沼さん。東京でも仕事を持つ母親と一緒に利用するなど、貧困には問題のないケースが圧倒的に多いという。また学校に行けない不登校の子どもが利用し、学校と連携しているケースもある。

飯沼さんは静岡での取り組みとして、神社や結婚式場などの地元企業から居場所提供を受けて活動している様子を紹介。こどもの居場所づくりの立ち上げ時に決めておくことや問題になってくる点を具体的に解説した。活動を支えるボランティアは子どもたちや地域住民との交流を通じ、必要とされる喜びややりがいを感じている人が多いという。食堂で作る料理は特別なものである必要はなく、普通の家庭料理で十分。そこで交流することで、他の家庭の価値観を学べるというメリットがあるとも話した。

後半はグループになり、活動において楽しみなこと、不安や心配なことを話し合い発表した。放課後に子どもたちと遊ぶクラブで活動しているという参加者は「ずっと子どもと関わっていたい」と意欲を示した。西区井吹台の50代女性は「子どもが成長し、手が離れたのを機会にこのサポーターに興味を持ち参加した」と話した。今回の受講者は夏休み中に地域福祉センターのこどもの居場所で実際にボランティアを体験し、9月にもう一度講義を受け、サポーター活動の知識をつけ終了する。

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