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垂水区

垂水の気になるもの たるみナビ

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かって播磨の国だった垂水は、太古の昔から多くの人に愛されてきた土地。その多面的な魅力を住民の目で記事に。

 

垂水は須磨以東がかつて摂津の国であったのに反して、播磨の国だったという異なった歴史がある。さらに、大阪湾から明石海峡を挟んで淡路島を眺めるその素晴らしい景観は縄文の時代から人々に愛されてきたことが分かっている。

こうしたことから区内には、多くの歴史ある史跡や遺跡などが点在しており現在約10万世帯が暮らしている。そうした歴史ある垂水の魅力を住民の視点から多面的に紹介しているのが「たるみナビ」。

A5サイズ4ページの情報誌で隔月刊(偶数月の頭に発行)。この秋に30号という区切りの号を出した(最新号は12月1日発刊の31号)。全体で約200部発行しており、舞子公園にある旧武藤山治邸や旧木下家住宅といった垂水区内の複数の場所に置かれている(無料)。

その「たるみナビ」を作っているのは、安井清さん、渡辺信雄さん、大和齊さん、富田きみ子さんの4人。それぞれシニアのボランティアとして兵庫県立神戸創造センターが出している新聞「PIPIN」の編集を、かつて一緒に手伝っていた仲間だという。「『PIPIN』作りをしていた時に、垂水という地域が持つ奥深さに触れました。その後、『PIPIN』の規模が縮小されるタイミングで、垂水の魅力を違う形で発信したいと思って『たるみナビ』を創刊しました」と安井さんは説明する。  4ページということで、各ページを4人が担当しているが、それぞれ歴史や名所、イベント、街の魅力など得意分野を活かした記事を担当している。5年前に発行をはじめて30号を超える「たるみナビ」。もう書くネタは無いのではないかと心配して聞くと、「記事を書くために調べていくと、長年住んでいる私たちでも知らなかった垂水の魅力が次々に分かっていきます。ですから、まだまだ書くことは尽きません」と大和さんは力説する。垂水の観光ボランティアもしている渡辺さんも「和歌や文学など、文章の中に垂水が出てくるものはたくさんあります」。こうしたメンバーの言葉を受けて紅一点の富田さんは、「身体の続く限り『たるみナビ』を出し続けていきたいと思います」と力強く語った。住民の視点から見た垂水の魅力を伝える「たるみナビ」。この先も、きっと私たちが知らなかった垂水の魅力を伝えてくれるだろう。

 

《たるみナビ問い合わせ先》 TEL 090-9986-2427

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