12月13日（日）、西区文化センター・なでしこホール（西区糀台）でクリスマスコンサート「Happy Christmas&よろこびの歌」が開催され、地域住民など140人が集った。 主催／（公財）神戸市民文化振興財団西区文化センター 共催／KOSMA音楽愛好会

左から清水良純さん、庄司優歌さん、中野愛子さん

主催の西区文化センターでは毎年この時期にＫＯＳＭＡ音楽愛好会によるクリスマスコンサートを開催している。５回目となる今年はコロナ禍にあり、歌は取りやめピアノ中心のプログラムを組み、観客には「第九」を心の中で歌ってもらうなど感染対策のための工夫を凝らした。サンタクロースに仮装した清水良純さんとソプラノ歌手の庄司優歌さんが司会進行を務め、クリスマスツリー姿の中野愛子さん（同会代表・同コンサートプロデュース）が会場を盛り上げた。

ジュニアコーラス・ティンカーベル

第１部は天使の歌声と評判の垂水区を中心に活動する「ジュニアコーラス・ティンカーベル」の22人。子どもたちが手元に灯りをもって入場すると一変してクリスマスムードに包まれた。「神のみ子は」他２曲の賛美歌や「サンタが町にやってくる」など５曲のクリスマスソングメドレーに「Ｆａｒ　Ａｗａｙ（彼方の光）」や、妖精ティンカーベルのはばたきのような音色を交えた「聖夜」など、清らかな歌声を会場に響かせた。

冨井まりいさん、青木香奈さん

大木恵理子さん

清水真理奈さん

岩﨑裕也さん

第２部は同会スタッフによるピアノ演奏「クリスマススペシャル」。モーツァルトの「きらきら星変奏曲」を清水真理奈さんが軽快に演奏。大木恵理子さんは「星影のエール」、アニメ「鬼滅の刃」より「炎（劇場版）」・「紅蓮華」など今年のヒット作４曲を編曲し、ダイナミックにメドレー演奏した。昨年７月に永眠したピアニスト、ニコライ・カプースチンのピアノソナタ第１番「ソナタ・ファンタジー」第４楽章を岩﨑裕也さんが力強く奏で、冨井まりいさんと青木香奈さんのデュオによるディズニークラブイクスピアリ（レ・フレール）を連弾。クリスマス気分を大いに盛り上げた。

第３部はスタッフ12人による「第九（交響曲第九番・歓喜の歌ベートーヴェン）」。バリトン歌手の落合庸平さんが「私たちもコロナを乗り越え、いつか喜びにいたりましょう」とあいさつ。植田祐加里さんによるピアノ演奏に落合さんと庄司さんが二重唱。そしてスタッフ全員でドイツ語と日本語（岩佐東一郎作詞）で歌い上げた。最後に落合さんが「来年は感染症対策なしに皆様と一緒に第九を歌えることを楽しみにしてます。一年間元気で幸せに満ちた時を過ごしてください」と呼びかけると会場から大きな拍手が送られた。

西区糀台の室井美和さんは「久しぶりにコンサートを楽しむことができて感動しました」と笑顔で話し、娘の真由さん（糀台小３年）は「ディズニーの曲がよかった。『半沢直樹（テレビドラマ）』の曲もおもしろかった」とはにかんだ。美和さんの母、木村美樹さんは「来年のコンサートも楽しみです」と笑顔で話した。