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須磨区

スマスイ園長と家族で潮干狩り~採って知るスマハマ!~

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6月2日(日)「スマスイ園長と家族で潮干狩り~採って知るスマハマ!~」が須磨区須磨海岸の「潮干狩りゾーン」で開催され、抽選で選ばれた小学生を含む家族43組、159人が参加した。

主催者である須磨区役所が神戸市立須磨海浜水族園の協力を得て開催。子どもたちが須磨海岸の自然環境を学び、須磨のまちと須磨海岸への愛着を感じてもらうことを目的に、須磨海岸を活かした自然体験学習「子どもを育むスマハマプロジェクト」を春夏秋冬の年4回開催している。

この日は春の行事として潮干狩りに最適な大潮を選んで開催。帽子をかぶり水着を着用した子どもたちや半ズボン姿の大人たちが集合。まずはじめに須磨海浜水族園の吉田裕之園長より須磨海岸の移り変わりや、遠浅海岸の役割、冬の海水温が上がってきていることなど、現在抱えている須磨の海岸や海の問題、アサリの成長などについてわかりやすく説明があった。

その後、参加者たちは熊手やバケツなどを片手にいよいよ潮干狩りゾーンへ。時々大きな波が打ち寄せる中、熊手を使って砂を掘り、アサリを見つけては子どもたちから「 あったよ~」など歓声があがっていた。腰の下まで海に浸かり本格的に収穫する参加者もあり、思い思いに潮干狩り体験を楽しんだ。京都から引越してきたばかりで家族5人で参加した須磨区竜が台の山崎純さん(42)は「子どもたちが喜んでいる姿をみてうれしかった」と話し、息子の琉斗くん(南落合小1年)は「楽しかった、またやりたい」と喜んでいた。

4・45㎝もの大きなアサリを見つけた伊藤潤くん(神の谷小6年)は「網ですくっていたら入っていた。すごくうれしい」と笑顔。吉田園長は「これは4歳ぐらいだね」とアサリの年齢の見方を伊藤くんに教えていた。砂浜ではホトトギス貝や、舞子で獲れたヒトデやナマコなど磯の生き物、砂地の生き物について吉田園長から詳しく話があり、大人も子どもも興味津々に耳を傾けていた。垂水沖で獲れたコブダイやヒラメなどの魚と触れ合えるタッチプールも子どもたちに大人気。収穫したアサリは大人800g、子ども400gずつお土産に持ち帰ることができ、体験後はアサリ汁の振る舞いもあった。

吉田園長は「私たちが目指すのは瀬戸内らしい海。今日のような海での体験を通して、海について関心を持ち、子どもたちの記憶や印象に残ることが、将来、安全で豊かな海が戻ってくることにつながると信じている」と話した。

説明する吉田園長

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